ラウールくん×肝試し ページ28
夕飯を食べ終えた後で、再び外に集合がかかる。
昼のレクリエーションに続き、夜の肝試しも毎年恒例行事らしい。
これもまた、OBの先輩たちがコース決めやオバケ役をやってくれるみたい。
とことん凄いなと思いつつも、いざ自分が4年生になった時にここまでのサービス精神を出せるのかと心配になってしまう。
肝試しは男女ペアが決まりらしい。
なんせ90人もいるので45組のペアともなると結構な人数だ。
その人数を1時間ちょっとで全員が回る為には、ゴールまで待たずにどんどんスタートしていくようにと指示を出された。
ペアの組み合わせも学年バラバラみたい。
私はドキドキしながらペア分けのくじ引きを引いた。
赤の20番。
要するに青の20番の人がペアになるというわけ。
何となく1番から順に並んでる列の20番目辺りに移動してソワソワしながら待っていると、同じようにソワソワしてる人物が視界に入る。
そちらを見ると…いや、見上げるとという表現が正しいかな。
このダンスサークルではかなり有名な1年生のラウールくんだった。
彼はサークル内で唯一のハーフ。
190センチ近くある身長に長い足、綺麗な顔立ちに明るい髪色。
そして何より、ダンスが始まれば周囲のみんなが息を飲むほど、魅せるダンスで圧倒的存在感を放っていた。
まさか、ラウールくんが20番とか？
いや、でもたまたま前後の番号かもしれないし…
ラウールくんはその場にはいるものの、俯いたりしながら周囲の人にももちろん私にも一向に話しかけてくる気配はない。
私だって話しかけるのは得意じゃないけど…聞かない事には始まらないのでここは勇気を出すしかない。
「あの…」
ラウールくんに向かって恐る恐る声を掛けると、
ラ「あ、はい…」
ホッとしたような返事が返ってくる。
「もしかして、20番だったりします？」
ラ「はい、20です」
ビンゴ。
「あ、じゃあ一緒です。2年の（人1）Aです。よろしくお願いします」
ぺこっと頭を下げて挨拶すると
ラ「どうも。ラウールって言います」
同じくぺこっと頭を下げて挨拶してくれた。
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由希(プロフ) - こちらも読ませて頂きました!やっぱり渡辺先輩いいですね。続きがあったら読みたいです!これからもほかも読みますね! (8月2日 10時) (
レス) @page40 id: 4a86c3b00e (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 物語の構成が抜群でした！本当にキャンプに来た気分になれてワクワクしました。全員分の続きが気になりますが、やはり最後の渡辺先輩が印象強いです。苦手だったはずなのになぜか気になり、いつの間に好きに！？ってなったら最高ですよね。読んでみたい！！ (2022年2月23日 19時) (レス) id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - あしゅさん コメントありがとうございます。そんな風に言って頂けてとても嬉しいです（涙）誰かしらの続きは必ず書こうと考え中なので、その時また覗きに来て頂けたら嬉しいです！！ (2021年10月1日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - はじめまして！どのお話も続きが気になるものばかりでキュンキュンしながら読みました！出来ることなら全員分の続きが読みたいです！！ (2021年9月30日 22時) (レス) id: 0768c9f17f (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - sakiさん こちらの作品も読んで頂き、そして貴重なご意見ありがとうございます^ ^是非参考にさせて下さい！続編前向きに検討したいと思います＾＾ (2021年9月27日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年9月8日 2時
