＊ ページ17
私は溜まりに溜まっていた家計簿に手をつけることにして、ノートとレシートと電卓を並べて作業開始。
するとダイニングテーブルに移動してからわずか5分くらいで翔太くんが向かいの席にやって来て腰をおろす。
「？…何か飲む？」
てっきり飲み物か何かを取りに来たのだと思い尋ねると、
翔「んーん。いらんよ」
そう言って画面を指でスクロールしながら次の動画を探してる様子。
ソファーに座ってるのが疲れちゃったのかな？そんな事を思いながら再び家計簿に取り掛かる。
翔「…何してんの？」
「ん？家計簿つけてる。すごいサボっちゃってて」
翔「えっ！偉すぎない？」
「別に偉くはないよ。生きてく為につけてるだけ笑」
翔「いや、理由がもう…笑」
翔太くんは向かいの席から興味津々に覗き込んでいる。
「物凄い庶民的なレシート見られて恥ずかしいな…笑」
翔「いや全然よ。卵88円とか奇跡じゃん！」
そんな風にレシートや私の作業を見ながら色々と話しかけてきて。
さっきまで無言でスマホを見ていたのにって、そう思ったら何だか私も嬉しくて。
翔太くんがちょいちょい面白いこと言ってくるから、笑ってしまって結局なかなか作業は進まなかった。
そしてあっという間に23時が過ぎて、再び2人でソファーに座っていた時のこと。
隣で翔太くんが大きなあくびをする。
「眠い？…寝る？」
翔「うん、寝よっかなぁ。Aは？」
「あ、私は…」
その時目の前で赤いランプが点滅し始める。
翔「あれ、何か録画予約してんの？」
「あ、うん」
すると翔太くんの携帯がけたたましく鳴り響く。
翔「うわっ、なに？…あ。」
そして私を見ながら、
翔「あ、そゆこと？今日消えた初恋の日じゃん」
…その通りです。
「うん。私、毎週観るのすごい楽しみなんだ」
ちょっとだけ恥ずかしいような、気まずいような、この気持ちは何だろう。
翔「…へー。俺も観よ」
「えっ、本当？」
翔太くんと一緒に観れるならそれは1番嬉しい。
「でも、寝なくて良かったの？」
翔「うん」
そしてドラマが始まった。
今日も開始早々からみんなが可愛い。
翔「なんかニヤニヤしてっけど」
翔太くんに横目で睨まれながらそんな事を指摘される。
「えっ！？そう？」
私は自分の頬を押さえて表情を引き締めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1091人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
R(プロフ) - しょったさん コメントありがとうございます！そしてリクエストして頂きありがとうございます😭✨とても面白そうですね🥺少しテイストは変わってしまうかもですが、近いうちにリクエストのお話載せたいと思います☺️ (2022年1月9日 0時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
しょった - リクエストなんですけど、しょっぴーとしょっぴーの妹が一緒にいるとこをたまたま見てしまって誤解して翔太くんに少し冷たく当たってしまうみたいなお話どうですかね？🧐🧐いつも楽しく拝見させて頂いてます🤓💖 (2022年1月7日 2時) (レス) @page39 id: c9d418f841 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん キャハーしてもらえて嬉しいです🥺💞 (2021年12月25日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - 家の中でキャハー言いながら、読んでます。 (2021年12月21日 21時) (レス) @page34 id: 702b47ce69 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいですー😭✨ありがとうございます！ (2021年11月29日 12時) (レス) @page10 id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：R
| 作成日時：2021年11月27日 0時
