夏休みの過ごし方 ページ21
より一層セミがけたたましく鳴くようになり、暑さも一段と増してきた頃、
渡辺くんの高校は夏休みに入った。
7月中はまだ週6でバイトをしている渡辺くんとは、これまでのように1日に数通メッセージを送り合い、時々電話をし、そして週に数回私がお店に顔を出して少しの時間立ち話をするというような関係が続いた。
そして8月に入り、私の大学も夏休みに入った。
最初の月曜日の朝、渡辺くんからの電話が鳴る。
『もしもし』
渡『あ、センセーさ、今日暇？』
夏休みには入ったものの、今日は試験対策の任意の授業が2コマ入っていた。
『今日は２つだけ授業受けてくるよ』
今はまさにその支度をしてる最中。
渡『え、なんで？夏休みなんじゃないの？』
『そうなんだけど、結構授業が入ってたり、卒論書くために割と大学に行く日も多いんだ』
渡『ふーん…マジか』
『…どうしたの？何かあった？』
受話器越しに何かを躊躇う渡辺くんの様子が伝わる。
渡『別に。会えるかなって思っただけ』
…可愛いなと思ってしまった。
同時に嬉しいとも。
『授業２つだけだし、14時過ぎには終わるから…その後に会うのはダメかな？』
渡『…ダメじゃない。会う』
『良かった。えっとじゃあ…』
会う場所は家しかないのだけど、家に来てってフレーズを何となく自分で言うのが恥ずかしい。
渡『何時にセンセーんち行けばいい？』
渡辺くんの方から聞いてくれて助かった。
『じゃあ15時に』
渡『了解！』
どうしよう。初めてだ。
あらかじめ約束をして会うのは。
家ではあるけれど、これがいわゆる私たちなりの記念すべきデート初日ということになる。
渡辺くんのおかげでドキドキワクワクした気持ちで大学に向かうことができた。
2つ目の授業では、照も同じ選択をしていて隣同士で授業を受けることになった。
この前泥酔した日の後に大学で顔を合わした際は、お礼の品として板チョコ10枚と、デートで使えるようにタピオカ無料チケットを2枚渡してなんとか償いをした。
照「夏休みっつってもほぼ大学来る感じだし、あんまり実感ないよな」
「だね、こんなことなら1.2年生の時もっと遊んでれば良かったなー」
照「…」
去年の3年生の年ではもう割りと就職に向けての準備が始まり、授業数も増えていた。
まぁ私の場合は1.2年生の時は失恋をまだ引きずっていてほとんど引きこもりだったんだけどね…
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R(プロフ) - はるかさん» 一気読みだなんて嬉しいです、ありがとうございます🥺�△寮睫席犬魏爾泙妊好�ロールして頂くと実はパスワードが記載されています＾＾もし良かったら引き続き読んで頂けると嬉しいです☺️ (9月1日 17時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気読みしてしまうほど引き込まれるストーリーでワクワクしました。�△砲魯僖好錙璽匹�必要で読めないんですね…（泣） (9月1日 12時) (レス) id: 7ea5ff59dd (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - またまた一気に読んでしまいました!本当にᎡさんのストーリーには毎回引き込まれてしまって、毎日読んでます。 (8月4日 7時) (レス) @page50 id: 4a86c3b00e (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - Daigo0211さん» 本当ですか🥺嬉しいです！ありがとうございます☺️✨ (7月16日 7時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
Daigo0211(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませて頂いてます💙Rさんのお話好きすぎてどんどん制覇して行ってます😳 (7月14日 0時) (レス) id: 2f0ef62747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月28日 16時
