Ten ページ13
『さぁて、準備に取り掛かりますか』
"なんでもない日"のパーティーの前日
私は"なんでもない日"のパーティーで持って行くいちごタルトを作る為にアズールにお願いしてラウンジが閉店した後貸してもらった
対価は要らないから結婚してって言われたけど唐揚げで釣ったら上機嫌で自分の部屋に戻って行った。チョロいな
『こういう時魔力多くて助かるよね』
並べられた材料や器具にマジペンを向け、一振して魔法をかける
すると目の前にあった材料達は宙に浮かび上がる
『イチゴは洗って卵は割って。小麦粉も振るって…』
ちょいちょいとマジペンを動かしながら同時に複数の作業をこなして行く。一方ではイチゴを薄くスライスし、一方では生地が混ぜられ型に入れられる等々
たまに夜にこうしてお菓子を作ってる間に水を飲みに来た寮生がオバケだと勘違いして悲鳴をあげることは少なくない。特に新入生がね
『あれ、砂糖が5g足りないな…』
計りに表示された文字は本来必要な分まで角砂糖一個分くらい足りない事に今更気付いてちょっとショックを受けたけど今の状態じゃとても中断出来そうにない
「お困りですか？」
『わｯ って、ジェイドか…また夜遅くに山に行ってたの？』
「はい。今日も珍しいキノコが採れたので此方は後で栽培しようかと」
そう嬉しそうにカゴいっぱいに入ったキノコを抱える表情はとても可愛らしいけど、これから暫くジェイドが作る賄いがキノコだらけだと思うとゾッとする
「ところで、先程何か困っていた様ですが」
『あぁ、そうそう。砂糖が5g…角砂糖一個分くらい足りたいんだけどさ、今此処に無いんだよね。丁度切らしちゃってて』
「おや、それは大変ですね…僕が購買へ行って買って来ましょうか」
『え？いいの？』
「えぇ勿論。対価は此方のキノコを使った料理でお願いします」
『分かった、いいよ。じゃあお願いね』
「はい。すぐに戻って参ります」
そう言ってラウンジを出て数分で息も切らさず砂糖を1kg買ってきたジェイドがちょっと怖かった
「やはりAさんが作るキノコは絶品ですね」
『そりゃどうも』
ま、何がともあれ無事タルトが出来たので後は明日まで冷やすのみ!!
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ただの腐女子 - これ…ホントにイドアズですか？オクタ監って感じかするのですが…？？？？？ (2021年12月2日 2時) (
レス) @page42 id: a9c9d2d284 (このIDを非表示/違反報告)
萌絵(プロフ) - カレー作ってもらうって……カリム君カレー嫌いじゃなかった？ (2021年10月5日 22時) (レス) @page33 id: 7848a62cb3 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月23日 22時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜘蛛姫 | 作者ホームページ：http://sinngati
作成日時：2020年5月22日 2時
