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「A、入るぞ」

「は、はい、どうぞ」




襖の奥から十四郎さんがそう言って、部屋に入ってきた。




「…悪いな。こんな狭いとこで」

「いえ、居させてもらうだけで迷惑を掛けてしまっているので、構いません」

「そうか」

「はい」



そこまで話すと、会話が途切れた。

空間を沈黙が襲う。



「……A、お前はどうしたい?」

「え?」



そんな空気を変えるように十四郎さんが言った。

…私は



「…やっぱり、ああ言われても、私はちゃんと父に認めてもらいたいです」

「そう、だよな。俺も同じだ。お前を幸せにすると決めたんだ。お前の親父さんに認めてもらわなきゃ、そんなの絶対無理だ」

「……後、もう少しですね」

「ああ」



もう少しで、二人一緒になれる。

そう思うだけで、十分幸せだけど、私はちゃんと祝福されて門出を迎えたい。

わがままかもしれないけど、それだけは叶えたい夢なんだ。



「A」



名前を呼ばれ、前を向くと十四郎さんに抱きしめられた。

こうして抱きしめられると、安心出来るな……。


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作者名:土方美零 | 作成日時:2018年10月5日 21時

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