看病しましょ。 ページ4
*
お盆に薬とタオルを持って私は総悟の部屋に行った。
一応布団を敷いて寝かせたが、この間の私よりひどそうだ。
…にしても、こんなにぐったりしてるの初めて見た。
「タオル変えようか」
冷たい水に絞り、新しいタオルを額に載せた。
「…冷ェ」
まだぼんやりしてる総悟は、それで少し目が覚めたようだった。
「少し起きれる?薬飲もう」
背中を支えて、上半身だけ起こさせた。
「薬……飲みたくねェ…」
面倒くさそうに顔を背ける総悟。
何だかそれが子供みたいで可愛く思えて笑いそうになったが、何とかこらえて
「ほら、飲んで」
と口を開けるように促した。
総悟はイヤイヤだったものの、なんとか薬を飲んだ。
*
「暑そうだね…」
あれから数時間が経ったが、一向に熱が引かず苦しそうにしている。
暑い、と胸元を手ではだけたので思わず目を逸らした。
…何だか、いつもより弱ってるからいつもの態度が恋しくなりそうだ。
なんて。
*
102人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜葉(プロフ) - 土方美零さん» はーいっ!!楽しみに待ってます!! (2019年5月12日 3時) (レス) id: 4abc1515c0 (このIDを非表示/違反報告)
土方美零(プロフ) - 桜葉さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。続きも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年5月4日 22時) (レス) id: 4eef42f134 (このIDを非表示/違反報告)
桜葉(プロフ) - 続きが楽しみです!!更新待ってます!ペコリ((・ω・)_ _)) (2019年4月20日 13時) (レス) id: 4abc1515c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:土方美零 | 作成日時:2018年12月31日 10時