半 分 夜 兎 少 女 は 恋 を 知 る。【銀魂】【沖田総悟】

どうかしたのか ページ3

＊

「……？」

私が名前を呼んでも反応がないことに気付いた。

いつまでも退いてくれる気がしないので、身体ごと起こした。

「大丈夫？」

私がそう話しかけるとやっと気付いたみたいで

「…ああ」

と掠れた声で言った。

顔をよく見ると、なんだか赤い。

…もしや。

「ちょっと、失礼。…熱っ！」

額に手を当てると、案の定熱があった。

本人は焦点の合わない目で、今にも倒れてしまいそうだ。

「ど、どうしよう…。……取りあえず、寝室に。立てる？」

総悟は微かに首を縦に動かしたので、肩を持ち私は歩き出した。

…にしても、何で。

゜

「ったく、この間はAで、今度は総悟かよ」

「はは……すみません」

土方さんに一応報告すると、半ば呆れたように言われた。

「A、今日は仕事はいい。その代わり、総悟の看病してやれ」

「え、私がですか？」

「…前の借り、それで返せ。あんま放っておくとうるせぇから」

土方さんにそう言われ、ちょっとそれもありかもしれないと思った私は

「わかりました」

と言った。

「じゃ、よろしく頼む」

「はい」

よし、頑張るぞ。


＊

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