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05.白に包まれて ページ14

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「うわ、すげー…」









俺も何度か 友達や知り合いの

結婚式に参加したことはあるけど





こんなに綺麗なところは

初めてかもしれない。









「あ、みっちゃんここにいた〜

温かいお茶飲む?寒いでしょ」









ただぼーっと教会を

見渡していると





いつの間にか横尾さんが

俺の横まで来て





お茶を渡してくれた。









「さんきゅ、助かる〜」


「北山、ちょっと鼻赤くなってる」









横尾さんにもらった

お茶を飲んでたら




横尾さんの隣にいた藤ヶ谷に

鼻が赤いと指摘された。









「まじ?通りで鼻痛いと思ったわ」


「うりゃっ」


「うおっ?…あ。あったけ〜」









鼻を触るとやっぱり冷たくて

手で温めててたら






横尾さんがカイロを

鼻に押し付けてきた。









「んははっ、カイロ最高」


「みっちゃん幸せそう、

やっぱうちの最年長はかわいいね」


「ふはっ、」







突然のことに驚きながらも

回路のカイロの温かさに




ちょっとした幸せを感じて

笑ったら、





それを見て笑う藤ヶ谷を見て

一瞬 思考回路が止まった。









「…っ、」









やば…似合い過ぎだって…









朝、現場入った時から

思ってたけど





至近距離でじっくり見ると

余計に…さ。









「北山、俺なんか変?」


「いやっ…、」


「…ふふ、俺あっち見に行ってくるから

ゆっくり2人で話しなよ」


「え、わた?」









はは、横尾さんにはバレバレか…









「藤ヶ谷さむいっしょ、戻んなくていいの?」


「うん、いいの」


「俺のことならそのうち戻るからだいじょ…」


「北山と一緒に見ていたいの、」


「ふっ、ふじがや…?」









俺の事を気遣って

こいつに無理させてんなら







それは嫌だし心配だから

戻っていいと伝えると









“北山と一緒に見ていたい”




そのストレートな言葉に

冷えきった身体が







一気に熱くなるのを感じた。









「ちょ、そんなに目見開かなくても良くない?」


「いやだってびっくりして…」


「ふふ。ねぇ北山?衣装すっごい似合ってる」









いやいや、そんなの…





「藤ヶ谷の方が何倍も似合ってるよ

ちょっと直視しづらい…」


「…っ、いきなりそういう事言う?」









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茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます!読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします^^ (2017年2月15日 0時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉花 | 作成日時:2017年2月13日 0時

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