04.嫌いな所 ページ11
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仕事終わりの夕方、
家にひろを呼び
二人でまったり過ごす。
「なあ、」
「ん?」
「…やっぱ嫌いだわー」
ソファで雑誌を読む俺の髪を
くるくると指に巻き付けて
遊んでいた恋人が放った
一言に心臓の動きが早まった。
「は…?今なんて、」
「やっぱ嫌いだわーって」
聞き間違いなんじゃ…
そう思って聞き返したけど
やっぱり、「嫌いだ」と言われた。
いつもと変わらない
可愛らしい顔で。
『やっぱ嫌いだわー』
やっぱ、ってことは
前から思ってたって事だろ?
「なんでいきなりそんなこと…」
「だってさ?」
それから、
次々にひろの口から
飛び出してくる言葉に
開いた口が塞がらなかった。
「背高くてスタイル良いし
いつもいい匂いじゃん?
いかにもイケメンって感じ。むかつく。」
「は…?」
「寝る時だってさぁ、
おいでって言われて何かと思ったら
俺のでことか口にちゅってすんじゃん?」
「……」
「なんでそんなイケメンなことできるわけ?」
「…えっと、」
待て待て待て…!
俺…褒められてない?
嫌いって言いましたよね、彼。
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茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます!読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします^^ (2017年2月15日 0時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉花 | 作成日時:2017年2月13日 0時