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呼吸を整える余裕もなく、混乱しながらも顔を上げた。
そこには、大野の腕を掴み上げる櫻井の姿があった。
大野「何すんだよ、離せよッ…………翔ちゃん！！」
櫻井「落ち着けって大野！！」
大野「黙れ！！」
櫻井「あ”ぁ！？」
早く逃げろって、危険信号は、身体中に鳴り響くが、それも虚しく、今の私には。
届かない。
櫻井「こんな奴一人殺したところで何にもなんねーんだぞ！！俺はッ……お前を人殺しなんかにしたくねぇよ！！」
大野「ッ！！」
………………あぁ、そうか。
私の為、じゃなくて。やっぱり大野さんの為に助けたんだ。
私を助けたかのように見えるけど、本当は、大野さんを。
私は自分の置かれている状況さえも忘れてしまうほど。
“なんて優しいグループなんだろう”……。
そう、確かに心の底から思った。
初めて“嵐”のグループを認め、本当の“嵐”としての姿を感じた瞬間だった。
大野「翔ちゃんはッ……関係ねえ！！人殺しになって、そんでマネージャーが消えれば……また、あの頃の俺らに戻れるよなぁ…？」
櫻井「！！大野………」
大野「だからお前らに……人殺しなんて役目押し付けてたまるかッ！！」
図星を突かれた大野は一瞬寂しげな表情を見せた。
でも、次の瞬間。
櫻井を両手で思い切り突き飛ばした。
……どうして、貴方のことを心配してあげていたのに。
お互い、本当は大切なメンバーを守りたいだけなのに。
櫻井「……ッざけんなよ大野！！」
目の前で二人の男が殴り合っている。
………なんで、どうして。
こんなの、おかしい。
みんな、どうして。
もう………………………見たくないから。
『やめてッ！！』
大野「ッ！？」
櫻井「あッ、おいッ！！」
覚悟を決め、目を瞑り二人の間に入る。
1秒。
左の頬に強い衝撃が私を襲った。
身体が耐えきれず、地面にまた叩きつけられた。
櫻井「ッ……お前馬鹿じゃねえの！！」
口の中に血の味が広がる。
左頬がビリビリと、痛む、ただ痛む。
でも何度も殴られた経験があるから、ただ殴られただけって思える自分って、情けないと思う。
ゆっくり顔を上げると、こちらを見る二人。
……あぁ、やった。
喧嘩…………止めてくれたんだね。
大野「うッ………上手いよなぁ、お前らマネージャーはよぉ！！」
不安そうな瞳で私を見る大野の声は震えていた。
“上手い”……？一体、どういう意味……？
大野「正義のヒーロー気取りか？」
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ゆめ - すごく面白い作品！！3年も経っているのに突然すいません、、、もしかしたらもうここ自体を辞めてしまっているかもしれませんが、更新楽しみにしています！！ (2020年12月2日 16時) (
レス) id: 49abb5db6b (このIDを非表示/違反報告)
櫻まり - この作品、とても面白いです！更新待っているので自分のペースで無理せずに頑張ってください♪ (2017年12月14日 2時) (レス) id: 372a2ea08d (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 何回も読みたくなるほど、素晴らしい作品で私のお気に入りです♪リクで主人公ちゃんの男性恐怖症が治り嵐と仲良くして行くのが見たいです!!更新楽しみに待ってます!!だんだん寒くなってきたので、身体に気をつけて頑張ってください(^^)応援しています(^o^)/ (2017年10月17日 0時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
Chiba(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます！こちらも誤字脱字が無いかハラハラしながら書かせてもらっています！これからもみぃこさん初め、たくさんの読者様にハラハラしてもらいます(ゲス) (2017年9月10日 12時) (レス) id: d6c2fd72ef (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんばんは☆ドキドキしながら読ませてもらってます(^-^)これからの更新も楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiba | 作成日時：2017年7月23日 14時
