【あんスタ 逆ハー】悪女が来たせいで私を異常に愛する人が増えたんですけどどうしてくれるんですか！？

１６. ページ18

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Not side




Aは静かに通学路を歩いて、家に帰ってきた。




「････ただいま」




誰もいない家に小さな声が響く。


もちろん、いつも1人なわけではない。



父は各国を飛び回っており、A本人も父親がどこにいるかは知らない。


だけど、ごくたまに帰ってくることがある。



母は現在出張中で、3日ほど家にいない。

それでも、家に帰ってきたら、家庭でのことを大切にする。




だけど、年頃の女の子には、悲しい、というか、少し寂しいことらしい。





時は経って、晩御飯やお風呂を済ませたあと、Aは自室へ入った。



今日のレッスンのことを細かく、スラスラと書き綴っていく。


終わったと思ったら、次は違う棚から分厚いノートをとった。



ノートというより、日記帳だった。






" 〇〇月 △△日


転校生がきた。転校生にまとわりつかれてみんなが大変そう。"




と軽く書き入れていく。





パタンと音をさせて、閉じる。


だけど、もう一度開いて、また、書き綴った。







"泉先輩に怒ってしまった。"





普段は渾名で呼ぶのに対し、日記では名前で書いたことにも理由がある。


彼女は普段、うるさいのだが、一人の時は、真面目で大人しいのだ。


誰よりも、一人の人を大切にしている。






一言だけ書いて元通りに戻し、ベットに沈んだ。







────────はずだった。





ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



こんな時間に訪問者が来たのだった。





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