夜想曲【20】 ページ21
.
『凛月くん・・・・・ありがとう。』
こんな私を見ていてくれて。必要としてくれて。
だけど──────
『・・・・・ごめんね。約束だから。でもさ、来月の満月の日、また会って話そう。あの公園で・・・・────』
そんなやり取りがあって、今日はその約束の日。
夢ノ咲学院を辞めて、またモデルの仕事に戻った。
それと、司との婚約が早まった話もあった。
だけど、断った。
天祥院家と朱桜家には申し訳なかったけど。
凛月くんと一緒にいたいから──────
『・・・・凛月くん。』
「・・・・A。来てくれたんだ。」
名前を呼ぶと、凛月くんは振り向いた。
そんな姿さえ愛おしく思える。
『・・・・もちろん』
「・・・・・俺から言ってもいい?」
『うん』
「Aのことが好きだからずっと隣にいてほしい」
・・・・・・!!
『それって・・・──』
告白として捉えてもいいの・・・・?
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宝坂 藍花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3c8fc251461/
作成日時:2019年5月6日 19時