夜想曲【15】 ページ16
現実へと戻ります〜。
.
Aside
『ごほっ、ごほっ・・・・』
最悪・・・・・。
薬飲んでなかった。
いつもなら家に帰ってる時間だから、家で飲むけど、予想以上に話し込んでしまったからか、いつもより息苦しい。
「大丈夫なの・・・・?」
『ごほっ・・・うん。・・・・薬を飲んだら・・・』
そういうと、私の鞄から、薬を探し出してくれた。
そして、飲んで少しは落ち着いた。
『・・・・大丈夫かな。ありがとう。でも、なんで鞄の中にあるって分かったの?』
「だって、いつも鞄を大事そうに持ってるから。なにかあるのかなって思っただけ。」
・・・・・!
びっくりした。
だって、そんな細かいところまで見てくれてる人なんて、英智とけいちゃんぐらいだったから。
『・・・・・ありがとう。』
・・・・・私のことを見てくれてて。
「・・・・・・・・き」
『・・・・え・・・?なんて・・・?』
「・・・・なんでもない」
『そっか。何かあったら相談してね。』
そうして、私は凛月くんの家から出ていった。
──────凛月くんの頬が少し赤くなっていたのに気付かずに。
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作者名:宝坂 藍花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3c8fc251461/
作成日時:2019年5月6日 19時