405号車の女警察官 2

7話 ページ8

伊吹「さっき一瞬おばちゃんのフード掴んだ腕が見えた


　 袖の色が黄緑！逃げ出した容疑者と着衣が一致！！」


" 一瞬見えた " ねぇ……


志摩「待て待て待て、見たのは袖だけ？」


伊吹「だけ」


志摩「一瞬？」


伊吹「一瞬だけ見えた！」


志摩「袖だけ？」


聞こうと思っていたことを志摩さんが全て問いただしてくれたお陰で、私が聞く必要がなくなった


伊吹「うん……も〜何？何度も聞くなよ！メロンパンの次は袖々魔神かよ！」


何度も同じ事を聞かれて伊吹さんはうんざりしているようだけど…


貴「それだけじゃ容疑者だと断言できません」


志摩「その通り、黄緑の服を着たやつが都内に何人いると思ってんだ


　 一瞬見た袖の色だけで誰が容疑者が乗ってるなんて信じるんだよ」


伊吹「様子がおかしかったの！おばちゃんも運転してたおっさんも！！マジで！」


志摩「袖だけだろ？」


伊吹「だけ！！」


様子がおかしかったのは気になる…が、それだけでは容疑者とは言えないし追跡するは難しい


貴「志摩さんの言う通り袖だけじゃ……」


志摩「走る……人質かんきん立て篭もり？」


伊吹「！！」((ｺｸｺｸ


貴「…志摩さん？」


私は志摩さんが伊吹さんの言う事を信じるとは思っていなかったから、つい咎めるような口調で声をかけてしまった


しばらく考えた後、ついに志摩さんは無線を手に取りこう言った


志摩「 " 機捜404から1機捜本部、こちら志摩です。


　 隊長をお願いします、どうぞ " 」

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