13話 ページ15
志摩「あ、一条、携帯貸してくれるか?」
貴「どうぞ」
ふと、志摩さんにスマホを貸して欲しいと頼まれた為、自分のスマホを貸そうとした
伊吹「ちょいちょい!志摩ちゃん!
仕事中にAちゃんの連絡先聞くなんて何してんの!!
俺だってまだ知らないのに!」
志摩「違ぇよ、陣場さんに電話すんだよ!
…陣場さん、対象の車両に紫色の花、おそらくショウブの花束です。
購入店舗はフラワーショップ松木、前足探ってください」
伊吹さんの勘違いに怒りながら、志摩さんはすぐに陣場さんに電話を掛けた
犯人が乗っている車の後ろにあった花を見て、購入した店舗から犯人の前足を辿ろうと思っているらしい
志摩「ありがとう」
貴「いえ…」
加々見 " 〜…僕が何をしても気に入らないんです "
志摩「あっ来た!きたきた!」
スマホをジャケットにしまっていると、追跡している車の中で犯人である加々見の話し声が聞こえてきた
加々見 " 親父の言う通りにしないと、認めてもらえなかった。
自分が全て正しくて、反対する人間は全て間違ってる、親父はそう言う人です
だから、高校卒業してすぐ家を出て、東京に出たんですけど、アテもないからしばらくは日雇いで…ネットカフェに寝泊まりして、半年くらい経った頃、偶然 岸に会ったんです
岸は、僕の中学の同級生で事情を話したらじゃあうちの会社来いよって、紹介してくれたんです。
それでようやく、月給貰えてアパートにも住めて、有給まで貰えるようになって…人間らしい暮らしができるようになりました。
岸は、僕の恩人です "
伊吹「いい奴じゃん」
鏡の話を聞いて、そんなお人好しがいるのか、なんて思ってしまった
少なくとも、私が今まで会ってきた人達の中にそんなお人好しはいなかった
209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅん(プロフ) - はじめまして!作品読ませていただきました。すっごく面白かったです!続きはもう書かれないんですか??更新楽しみに待ってます! (2022年1月1日 18時) (レス) @page11 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - ぽんさん» 教えて下さりありがとうございます!!これからは気をつけます! (2020年10月7日 20時) (レス) id: 0d33117d3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼華 | 作成日時:2020年10月7日 16時