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6話 ページ7

−鈴side−


『ただいまー』


半間「オッチャン久しぶり〜」


父「死神クンいらっしゃい。鈴、手伝ってくれ」


『はーい。半間カウンターで良いだろ?』


半間「おー」


客「修二君最近来てなかったけど忙しかった?」


半間「ん〜まぁ、そんなとこ。オネーサンは今日もモカ飲んでんのネ」


客「ここのが一番美味しいの〜」





ウチの喫茶店は店員客関係なしに仲が良い。


それは客同士も同じ。常連さんは皆年齢層幅広く仲が良い。


そこら辺の不良が見ただけで逃げるような半間にも普通に接する。しかも下の名前で呼ぶ。


オレより仲良い説はある。オレは半間って呼ぶし。


害悪な奴はそもそも店に入れてやんねーからな。その為に店の前に居座ってるようなもん。


まぁ、オレが店の手伝いしてる時とか居ない時には入ってくる事もあるけど。


見つけ次第路地裏行き。二度目はない。


さてと、店の手伝いしねーとな。


まだピークじゃなさそうだけどこれから増えるだろうな。


皿洗い終わらせて、半間にはオレ作のカルボナーラ食べさせよ。


最近練習してるやつの一つ。


今完璧にとーちゃんのと同じように作れんのはデザート系とサンドイッチとかのパン系。


麺とか米とかの料理ムズいんだよな。火加減とか調味料の量とか。



カランカラン



『あ、三田さんいらっしゃい』


三田「よっ。お、今日は修二も居んのか」


半間「オッチャンやほ」


父「いつものでいーか?」


三田「あぁ」


『半間にはカルボナーラ作ってやる』


半間「お、初めて食うやつじゃん」


『感想聞かせろよ〜』


半間「食レポしてやろーか♡」


『それはいい』


半間「だりぃ、、」


客「修二君拗ねてんの〜?笑」


半間「拗ねてねーし」





ガキか。前から思ってたけど半間って顔に出やすいな。


機嫌良いか悪いか分かりやすい。顔色伺うまでもないから楽でいーけど。


飯食うの好きだし遊ぶ(喧嘩)のも好きだしよく笑うし16歳相応に思えるけどクラスメイトみたいな普通の高校生ではないよな。


猫かぶってるしオレも普通ではないんだろうけど。


普通って何だろ。難しいな。


今作ってるカルボナーラみたいに。


何を間違えたんだろ。麺が柔らかすぎるんだが。


火加減?茹で加減?牛乳の量か??


まぁ、美味けりゃいーよな。





『半間って食えねーもんあったりする?』


半間「ネコちゃんが作ったのなら何でも食うぜ♡」


『よし』


父「"よし"じゃねぇ」



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作者名:翡翠 | 作成日時:2021年8月6日 10時

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