24話 ページ25
−武道side−
え、12年ぶり？
オレ、この人と過去で会ったのか？
同中じゃないし、東卍には居なかったはず、、
高身長、黒髪、そんな知り合いオレには居なかったはず。
あ、声。
この人の声どっかで聞いたことあるような気がする。
それとオレの事"花垣武道"って呼ぶ時の、笑顔。
あの時は目元しか見えなかったけど、絶対にそうだ。
花垣｢あの時、助けてくれた、、｣
『あ？いつの話してんだよ』
花垣｢いつって、、その時しか会ってない、ですよね｣
『うわ、敬語使うの？オマエ、オレに恋人と友人殺されてんの分かってる？』
花垣｢、、、｣ｷｯ
『あは、怖くねぇよ』
花垣｢アンタは、何がしてぇんだ｣
『あ〜？そうだな、オマエを殺してもいいけど、、、少し、気になるんだよ』
花垣｢？｣
『フツーは大事なヤツ殺されたら絶望するもんだろ。今まで殺した奴らは皆そうだった。死んだ奴とは二度と会えねぇんだよ。あの世で会うか、奇跡でも起きねぇ限りな』
花垣｢何が言いたいんだよ？｣
『ありえねぇ話だけどさぁ、オマエ過去に戻って未来変えたりとか出来んじゃねぇの？』
花垣｢！！｣
『ほら、アレ。タイムリープだっけ？』
会ったのはこれで2回目のはず。
それなのに、この人はオレがタイムリーパーだって気付いた？
まずい、殺されるかもしれない。
どうする、どうする！！
逃げないと、
逃げる？銃持ってる相手から？
ムリだ。すぐに撃たれて死ぬ。
今死んだら過去に戻れない、ヒナを救えない。
あークソ、この人何考えてるかわっかんねぇ！！
『まさかの図星？マジ？へぇ〜、、、じゃあ彼女を救いたいオマエに一つだけアドバイスをあげよう！』ﾆｺ
花垣｢は、？｣
『稀咲を殺せ』
花垣｢！！｣
『それが確実。まぁ、過去でも稀咲の隣にはオレと半間が居るし難しいか』
花垣｢待てよ！それじゃまるで、オレを殺さないみたいな、｣
『あ？殺さねぇよ？オマエが今から過去を変えようがこの世界のオレらには関係ねぇし。何より面白そうじゃん？』
花垣｢アンタは、何でソッチ側に居るんだ｣
『オレは気ままに生きてるだけ。したいようのすんのが一番だろ？』
花垣｢殺しがアンタのしたいことなのかよ！！？｣
『"初めて殺す相手はオレが決める。その後はオマエの言う通りにする"コレがお願いだったんだよ』
花垣｢何言って、、｣
『ま、せいぜい頑張れ。ヒーロー』
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年8月6日 10時
