気まぐれな魔法使い【そらる】

風邪3 ページ18

そらるSideM








まさかAが飲み方分からないとは思わなかった


うーんっと








そ「じゃあ、口開けてちょっと上向いて？」



「ん、」


そ「そう、」




まぁ、仕方ないよね...









俺は薬と水を口に含むと、Aの口の中に押し込んだ





「んっ...〜っ！」






そ「飲めた？」



そう聞くと、顔を赤くして頷くだけ




あぁ、可愛いな




多分初めてだったのかな？









嬉しいかもw






「そら...る..」




そ「ん？なに？」



「治るまで、離れちゃダメだよ？」









できることなら今すぐにでも押し倒したい




そ「ん、わかったから寝よ？」



「ねる...寒いからっ...ぎゅっ？」



そ「はいはいw」



風邪のせいで寒気がするらしい



少しでも暖かくなるように抱きしめる力を強くした




するとAは安心したような顔で寝ていて、俺も静かに目を閉じた









起きると、なにやら俺にしがみついて泣いているA









そ「どーしたの？」




あくまで、優しい口調で宥めるように聞く



「っ...あのねっ...男の子がぁっ...ﾋｯｸ...明日っ...私を迎えに来るからっ...そらるとはお別れしなさいってｯ」






は？


誰だ、、









そ「お別れしないよ？」



「ほんとｯ？」


そ「絶対」


「...すき」



そ「大好き」









Aが泣き止んでまた眠りにつくと、俺は一人考えた









あいつしかいない









覚悟しとけよ









Fairy of death
(死の妖精)

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