６色薔薇と闇夜の少女

裏口からのピンチ ページ13

ーコンコンー


使「失礼します」


『あ、なに持ってきたんですか？』


使「今日は、フルーツパンケーキを持ってきましたよ」


『わぁぁぁ！ありがとう！』


ーーーいま、元気にしてるかな？あの人。


膝を抱えながら、考える

母親とかは心配してないと思うけど、あの使用人は、心配してるのかな？

一度しか食べたことがない、あのフルーツパンケーキが食べたくなった。
あれだけ美味しいものなんて、どこへ行ってもない。

まぁ、どこも行ったことないけど


ｶﾞﾁｬｯ


ドアの開く音。

きっとチョロ松さん達が帰ってきたんだ！

裏口の方に足を運ぶ

…が


出て来たのは、チョロ松さん達ではなかった。


出て来たのは


？「っあっ！まさか、怪盗trickの家が此処にあるなんてよぉ…って、ありゃあ」


『…！』


お「…よぉ、取引先のお嬢さん、こーんなところでなにしてんの？」


『…松野…おそ松様』


お「え？俺の名前覚えてんの？すげぇ！」


？「おそ松、さっさと回収してくぞ」


お「怒るなよカラ松ぅ」


？「…ひひっ、見つけたよ？俺の…」


お「俺のじゃないよな？一松？」


一「へー、へ」


お「って、コトで」


「「「美ヶ瀬Aを戴きます」」」


ああ、チョロ松さん。
…助けて


私はあなたの約束を守れなかったようです。

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