“池袋”と“新宿”を敵に回した者は最凶最悪の儚い少女でした。〜第2章〜

…過去編【折原の場合】 ページ29

屋上の特等席からグラウンドを見下ろす。
そこにはたった一人だけが立ち尽くしていた。

『チッ…どいつもこいつも…口だけじゃねぇか…』

積み上げられた人間の塔。
全てあの子一人が片付けた。

鋭い瞳で塔を見て少し眉をひそめた。

あれが…“元凶”

高校生になって初めて“終焉”の“元凶”をみた。

なぜか来神学園に来てるかというと…

『つか…誰だよ“奈倉”って…コイツらは違うだろーし…』

俺が呼びました☆
なんでメアド知ってるかって？

…情報料100.000だよ。

そんで、その“元凶”を潰せと命令し他校の喧嘩グループをいつもの10倍呼んだのも…俺。

別に“終焉”になんて興味ないし…家族とか失ったわけでもないから良いんだけどさ。

「見てみたかった」ただそれだけ。

ただの“好奇心”

でも、少し驚いたな…まさか、あんなに“普通の女の子”だったなんて…。

見た感じ高1。
俺たちの歳下だ。

折原「ドタチーン見て見て〜」
門田「なんだよ…喧嘩……え？」

屋上に来た同級生。門田京平ことドタチンは“普通の女の子”を見るとフェンスを強く握った。

門田「A…？」
折原「え？それって…っちょ⁉︎ドタチン⁉︎」

ドタチンは誰かの名を呟くと屋上を飛び出して何処かへ行った。

A…それは“普通の女の子”の名前だろうか

ドタチンの焦りようからして…

へぇ？少し興味出ちゃったなぁ〜。

良いよ“愛して”あげる。

君が人間”なら…ね。

俺は、その日から再会するまで…ずっと…

君の背中を追っていた。

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