“池袋”と“新宿”を敵に回した者は最凶最悪の儚い少女でした。 (ページ45)

今日:10 hit、昨日:18 hit、合計:111,959 hit

STORYNo.45 ページ45

私の願いは儚く、だんだん“凶華”が戻ってくる。

『…お別れです』

全員が目を開く。

『さっきの言葉…“凶華”に言ってください』

あと、少し…待って

『ありがとうございまし…た』

完全に入れ替わった。

『っ…』

頭に痛みが走る。

折原「“儚叶”」
『あ"？誰が“儚叶”だ…情報屋ァ…』

くそッ…“儚叶”の奴。余計な事言いやがって。

静雄「あ…」
『別に気にしてねーよ。中身は変わっても外は変わらない。』

“化け物”だからな。

『…“儚叶”の言葉は一つの考えと思え。俺自身はお前らと仲良しこよしする気はない。』

『敵ばかりだろうが…関係ない。俺は此処を離れる気も無い』

『“あのお方”がいる限り…』

俺を拾ってくれた人。

主とは違う…命をかけて護りたい人。

俺は立ち上がり玄関に行く

『闇医者…治療さんきゅ。薬…貰っとくわ。じゃーな』

俺はそう言って外へ出た。

ルリのとこ…帰る。

《本当に…帰る？》

“儚叶”が話しかけてきた

『《まだ、意識を完全に定着させてないんだから…話しかけんなよ》》
《うん…。ごめんね？勝手にいろいろ言って…》

“儚叶”は申し訳なさそうだ。

『《いや、いいよ。本当の事言って悪いわけない。ただ…少し口が軽かったな》》

俺は“儚叶”にだけは甘いんだよな…

《でも、ルリちゃんの所帰ったら次こそ外出禁止令出されるよ？…主と主人に会えなくなる》

その一言で俺は止まった。

それは…嫌だ。

でも、他に帰るとこなんてッ…

？「“凶華”‼︎」

俺を呼ぶ声がした。

『喧嘩機…』

喧嘩機は俺を見つけると直ぐに寄ってきて。

俺を抱えて走った。

『え？』

俺には…帰る場所を選ぶ権限さえも…ないようです。