“池袋”と“新宿”を敵に回した者は最凶最悪の儚い少女でした。

STORYNo.14 ページ14

『は…は…っく！』

もう何度試しただろう。

この手錠を外すための行為を。

情報屋は仕事に出かける時に俺に手錠と足枷をつける。

逃げださないようにする為の対策だ。

『…はぁーー。諦めよ』

情報屋はあの日以来、俺を“カイゴロシ”にしている。

まぁ…まだ、目立った行動はして無いけどよ。

食事の指導されたり、言葉使い直させられたり…一人称は直させられてない。
…諦められたと言えば良いだろうか。

その他にも料理や礼儀作法など…ん？

ん？これじゃ…幼稚園じゃね？

こんなの教えるのって…幼稚園くらいだよね？

え？俺ってそんなに精神年齢低い？

…にしても姐さんは大丈夫だろうか。

まぁ、ゆーがいれば問題無いよな。
あの2人同じ事務所だし…。

折原「ただいま…って、また外そうとしてた？首輪取ってあけたのに…」
『首輪くらい当然の事だと思います…』

あの口調が敬語に早変わりwww
俺って器用だよね。

折原「そう？…お夕飯何食べたい？」
『答えれば作ってくれるのですか？』
折原「嫌だな…作ってよ」
『デスヨネー』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜折原side〜
ここまで直すのに時間はかからなかった。

正直…もっとかかると思ってたんだけど…。

『じゃあ、適当にパスタ作ります』
折原「俺ペペロンチーノが良い」
『…はい。』

Aはペペロンチーノそんなに好きじゃないもんね。

でも、2人分作るんだよ？
それが俺の“教育”の仕方。

化け物が俺に懐くまで…じわじわと“人間”としての君を壊していくよ？


『できました』
折原「本当に上手くなったねー…最初のうちは包丁すら使えなかったのに」
『っ…！それはっ…く、黒歴史です』

“人間”らしさを兼ね備えた“化け物”。

君は
さらなる“化け物”になるんだよ？

STORYNo.15→←STORYNo.13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す