episode124 ページ34
黒田「久しぶりだな。A」
A「…」
黒田「まぁいい、単刀直入に言うぞ。俺の組に入れ」
A「…分かりました。その代わり1つお約束してください。東京卍會のみんなやその家族をもう殺さないでください。お願いします…」
稀咲「…」
黒川「…」
黒田「フッお前が戻るならあんなガキに用はない。おい、稀咲聞いたな?東京卍會が来ても喧嘩くらいにしとけ。命令だ」
稀咲「はい」
A「絶対に手を出さないでくださいね?約束ですよ?」
黒田「俺は約束は守る主義だぜ」
私は父との約束に不安を抱きながらも、これでいいんだと自分の心に言い続けた。
するとその時
トントントン。
ドアをノックする音が鳴り
鶴蝶「失礼します。東京卍會が来ました。」
と、報告が入った。
A「‼︎」
私は気になって気になって仕方なかった。
マイキー達も来たのだろうか…?
いや、あんなに正気を失ってたんだからそれはないはず。
となると武道君…?
そんな事を頭で考えていると
黒田「おい、適当に相手してやれ」
稀咲「はい」
黒川「はい」
父からの指示に返事をし部屋を出て行った稀咲とイザナ。
私がドアの方を見つめていたのに気づいたのだろう
黒田「気になるか?あいつらが」
A「…」
黒田「おい、こいつを俺の車に」
部下「はい」
そうして父の車に乗せられた私は、スモークがかかった窓から天竺と東京卍會の抗争を少しだけ見ることが出来た。
東京卍會を引き連れて来たのはやっぱり武道君で、マイキーやドラケンは来ていなかった。
最初の方喧嘩の勢いは良かったもののやっぱり天竺の強さ、いやイザナの強さにボロボロになった東卍のみんな…。
酷い怪我をおってる姿に耐えられなくなり、私は父の方に目を向けた
A「お父様‼︎お願…」
黒田「いいかA。お前が俺のする事に反対の言動が見えた時は制裁の罰を与える。これに書いてある奴らを上から順に1人ずつ消すからな?」
そう渡された紙には私の大切な人達の名前が書かれていて、東京卍會のみんなは勿論、友達やマイキーの名前もそこにはあった。
A「殺さないって約束したじゃない…」
黒田「あぁ。お前が裏切らなければ殺さない。いいか?お前次第でここに書かれてる奴らの人生が決まるんだ。分かったら今すぐ言動を改めろ。次はないぞ」
A「…」
私は父の話に従うしか救う選択がないと自覚した。
314人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AI | 作成日時:2023年5月6日 18時