episode114 ページ24
花垣「どうしたんだろうマイキー君達」
龍宮寺「拝啓真一郎様、いつになったらAを連れてきてくれるんですか?いつも真一郎君が話してたAに会いたい。Aを俺のものにしたい。でも最近ずっと頭が痛い。苦しい。きっとアイツのせいだ。もう万次郎の話はしないで」
花垣「‼︎」
龍宮寺「黒川イザナは幼くして家族に捨てられた。そして初めて自分を訪ねてきてくれた真一郎君っていう家族…。それと真一郎君が話してたであろうAという女の子としての存在…。それがこいつの唯一の支えだったとしたら…マイキーをどう思うんだろう?」
俺はドラケン君の言葉を聞きながら黒川イザナの思考を想像した。
新一郎君から黒龍を受け継いだけれど黒龍はマイキー君の為に残したと言われ、好意を持っていたであろうAちゃんの恋人がマイキー君だった時心に思う気持ちは…
エマ「嫉妬…?」
龍宮寺「あぁ。マイキーへの激しい嫉妬。恨み」
花垣「…」
龍宮寺「ずっと引っ掛かってた事がある」
花垣「え?」
龍宮寺「東卍結成時、九代目黒龍総長 斑目獅音の言ったセリフ『八代目の意志を継ぎ、佐野万次郎、そして東京卍會は黒龍が潰す‼︎』」
花垣「八代目の意志?黒龍の八代目総長は黒川イザナだ」
龍宮寺「そう…九代目黒龍が一虎に粉かけてたのも、真一郎君にバレないようにマイキーを潰す為に黒川イザナの仕組んだ事だとしたら?」
エマ「…」
花垣「…」
龍宮寺「黒川イザナの私怨だったとしたら…?」
花垣「真一郎君のいない今、天竺を創って自ら乗り込んで来たんだ…。今度こそマイキー君を潰してAちゃんを奪う為に…」
俺達は暫くこの重苦しい空気に包まれたまま、無言の沈黙が続いた。
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作者名:AI | 作成日時:2023年5月6日 18時