【東リベ】l'amour c'est 《season2》 (ページ26)

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マイキーのその一言で入ってきたのは武道君と八戒君だった。

龍宮寺「よーし、みんな揃ったな。みんなも知ってる通り4日前タケミっちが黒龍のアタマにボコられた。タケミっちが壱番隊隊長と知ってての暴挙。黒龍の宣戦布告だ」

花垣「ゴク…」

A「…」

ナホヤ「ナメやがって。やっちまおうぜ」

武藤「黒龍なんて一回ぶっ潰したチームだ。余裕だろ」

三ツ谷「……潰したのは九代目。十代目は別物だ」

八戒「…」

ナホヤ「大体よ〜タケミっちは黒龍のシマが分かんなくてしょうがねぇとして、テメーはなんで黒龍のシマにタケミっち連れてくんだよ？」

武藤「おい八戒、テメェ黒龍の回し者なんじゃねぇのか⁉︎コノヤロウ」

ナホヤ「総長の弟だしなぁ？」

武藤「それを隠してやがったしなぁ⁉︎」

私はみんなのやりとりをマイキーの隣で俯きながら聞いていた。

この前喧嘩で圭ちゃんが亡くなったばかりなのに…

また喧嘩話…どうして？

みんな圭ちゃんを失った悲しみ忘れたの…？

そんな複雑な感情が胸の中で渦巻いていると、

花垣「ちょ…ちょっと待っててくださいよ。八戒はそんなつもり…」

武道の声がした。

その声に自然と目が上がってしまう私。

先日の集会以降、武道君の言動に反応してしまう自分がいたのだ。

武藤「テメェら黙ってろ‼︎」

花垣「っ‼︎」

このピリついた状況の中沈黙がしばらく続き、みんなが黙って八戒君を見つめていた。