【HQ】可愛すぎ 〜その顔、他の男に見せんなよ〜

影山 飛雄 ページ43

｢おい飛雄｣

｢何だよ｣

｢うわ、コイツか…みたいな反応やめて？｣

｢悪いか｣


…心抉られる一言いただきました。
私そんな嫌われるようなことしました？
心当たりないんだけどさ。


｢まぁ、嫌われているAちゃんがわざわざ、部室に忘れたノートを届けに来てあげました｣

｢そうか｣

｢…おい、次に言うのは｣

｢は…？別にお前のこと嫌ってるわけじゃねぇ｣

｢あってるようで違う！｣


ここに天才的な単細胞バカがいまーす。
めんどくせぇやつ、って顔してるけどな！


｢で、ほら、次は｣

｢だから好きだ｣

｢バッカじゃないの！？｣


そこ真顔で言うの！？
さっきまで怪訝な顔してたのに！
私はノートを突き渡して走って教室に戻った。


｢A｣

｢何でいるの！？｣

｢追っかけてきた｣

｢あっそう！！｣

｢あと、ありがとな｣


それだけ言うと何事も無かったかのように自分の教室に戻って行った。


｢はぁー｣


バカバカバカバカバカ！！
バカを好きになった私はもっと、バカだ。


｢本当…バカ｣


私は机に突っ伏し真っ赤に染まった顔を隠していた。

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