岩泉 一 ページ4
｢あ、及川｣
｢Aちゃん！今日もかわい…あ、何でもないです｣
｢人の彼女口説くなんていい度胸してんな｣
移動教室の途中で及川に会った。
その後ろからはじめが来る。
相変わらずの阿吽の口喧嘩ははじめの勝利。
ま、口喧嘩っていうか手が出る場合が多いのだけれど。
｢あ、私行かなきゃ間に合わない｣
｢おう、遅れんなよ｣
｢うん！じゃあね、はじめ！｣
｢え、俺は！？｣
｢うるせぇ！俺らも早く行くぞ｣
はじめの怒号からして殴られたんだろう、及川が。
見慣れたやりとりを背中に私は教室へと急いだ。
昼休み
｢Aさん、時間ある？｣
｢ん？小森くんどうしたの？｣
｢いや、ちょっと…手伝って欲しいことがあるんだけど｣
クラスの中心グループの中にいる小森くん。
あまりいい噂ではないグループだけれどその中で小森くんが1番真面目らしい。
断る理由もなしについて行った。
｢ねぇ小森くん。何の手伝いなの？｣
｢…あるわけねぇだろ｣
｢…え？｣
先程とは一変して振り返った小森くん。
騙された。
気づいた時には遅かった。
近くの空き教室に連れられ、押し倒される。
｢声出したらわかるよな？｣
｢…っ！｣
強い力で両手首を握られ抵抗できない。
もう片方の手が制服のボタンを外していく。
｢黙ってりゃ終わるんだしいいだろ｣
｢や…はじめ…！｣
｢黙れって言ってんだろ！｣
口を塞がれなす術もない。
諦めが生じて涙が伝う。
｢A！！｣
｢い、岩泉！｣
｢小森テメェ何してんだよｯ！！！｣
私から小森くんを引き離すとそのままの勢いで殴ろうとしたはじめ。
｢ダメｯ！！｣
このままじゃはじめが不利になる。
小森くんのグループに掛かれば嘘の情報だって流される。
そうなると…。
｢…離せ｣
｢ダメ…はじめ！バレーできなくなる！！｣
｢お前泣いてんだろうが！コイツを許さねぇ！｣
｢い、岩泉…離せよ…｣
｢うるせぇ！！｣
どうしよう、もう…ダメだ！
｢岩ちゃん、何してるの！！｣
｢及川！止めて！お願い！早く！！｣
｢わかってる！｣
無理矢理はじめの肩を掴み頭突きした。
その隙に小森くんは走って行った。
｢…わりぃ。ついカッとなっちまって…｣
｢いいよ、大丈夫｣
｢泣いてんだろ、強がんなよ｣
その言葉に安心して私は泣きじゃくった。
ただ単純に怖かった。
｢もう離さねぇから｣
私が泣き止むまではじめはそう言って抱きしめてくれた。
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塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - アイミンさん» 明光くんですね！了解です！ (2016年6月4日 7時) (
レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
アイミン - リクエストで明光君お願いします！ (2016年6月4日 1時) (レス) id: 9ee16734b1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - コロネさん» ありがどうございます！国見ちゃん、了解しました！ (2016年4月20日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストです！国見君でクーデレorツンデレな感じがいいです！！いつも作品面白いです！！これからも応援しています♪( ´▽｀) (2016年4月20日 5時) (レス) id: 8dfb1568a1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - あらはさん» あああありがとうございます！早くもネタが…w頑張るのでみすてないでくださいね！w (2016年4月19日 21時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩キャラメル（□‐□）なのだよ | 作成日時：2016年4月15日 19時
