牛島 若利 ページ29
「若ー」
「A久しぶりだな。疲れただろう、ゆっくりしていけ」
「おじゃましまーす」
今日はお互いの学校が休みで若利の家に遊びに来ている。
2、3週間ぶりに会ったせいか懐かしく感じる。
「好きなとこに座って待ってろ。飲み物を持ってくる」
「うん!」
本当、若利の部屋はバレーのものしかないんだなぁ。
…高3なんだし…ないのかな?
出ていったのを見計らってベッドの下を見てみる。
「悪い、なかった」
「…あ、はい」
何事もなかったかのように座った。
「A」
「な、なに?」
「何も無いぞ」
「…ごめんなさいでした」
若利いつも通りの無表情のはずなのにめちゃ怖い。
視線に射て殺される。
「俺には必要ないからな」
「え?高校生なのに?思春期男子なのに?」
「俺にはAがいるから必要ない」
「え?いや…え?」
真顔カミングアウトに戸惑っているとヒョイと抱き上げられ、そのままベッドに。
「俺はAが好きだからな」
「若利…」
「いや…好きと言ったが訂正しよう。愛してる」
「…んッ」
若利からのキスはいつもより優しく、深かった。
今日は会えなかったぶん甘えてやる!
「A」
「ん?」
「愛してる」
「な、分かってる!」
何で2度も言ったのよ。
倍恥ずかしいじゃない。
「私はもーっと愛してる!」
「…そうか」
ふっと笑った若利に一気に頬が熱くなった。
ボフッと若利の肩に顔を埋める。
「どうした?」
「何でもないっ!」
ギュッと背中に手を回すとそっと抱きしめてくれた。
やっぱり若干、普通の男子高校生な若利だった。
292人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - アイミンさん» 明光くんですね!了解です! (2016年6月4日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
アイミン - リクエストで明光君お願いします! (2016年6月4日 1時) (レス) id: 9ee16734b1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - コロネさん» ありがどうございます!国見ちゃん、了解しました! (2016年4月20日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します!リクエストです!国見君でクーデレorツンデレな感じがいいです!!いつも作品面白いです!!これからも応援しています♪( ´▽`) (2016年4月20日 5時) (レス) id: 8dfb1568a1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - あらはさん» あああありがとうございます!早くもネタが…w頑張るのでみすてないでくださいね!w (2016年4月19日 21時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2016年4月15日 19時