ネコ科の同居人 その2【文豪ストレイドッグス】

お泊まり会 ページ15

Aside



「・・・というわけで今晩だけAちゃんを預かってって言われたンだよ。」





「へぇ・・・。敦さん残業ですか。大丈夫ですかね。」





谷崎さんが作った味噌汁をすすりながら、今頃探偵社で書類と格闘しているであろう敦さんを想像する。





どうやら私は、今日は敦さんが帰れそうにないから、ということで谷崎兄妹に預けられたらしい。





だからって寝てる間に帰ることないのに・・・。





「ふふ、なんだかお泊まり会みたいですわね。Aちゃんも誰かの家に泊まるなんて初めてでしょう？」





不意に、ナオミさんが嬉しそうに笑いだす。





「お泊まり会、ですか・・・。なんか楽しそうですね！」





お泊まり会という響きに、なにかワクワクするものを感じた。





「じゃあナオミかAちゃん、もうお風呂入っちゃいな。もう準備できてるよ。」





「あ、Aちゃんお先にどうぞ。私はお布団の準備をしておきますわ！」





「いいんですか？ありがとうございます、じゃあお先に・・・」





ナオミさんに場所を聞いてからお風呂場に向かう。





二人は優しいなぁ。前々から思ってはいたが、家に来てみてからそう感じることが本当に多かった。

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