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五十, ページ4

二人が部屋に入った時もう既に日は昇っており、
その日は交代で仮眠を取りながら霧瀬の看病をした




夕方、霧瀬の部屋で土方が報告書を書いていると沖田と山崎がはいってきた



山崎「変わりないですか?」




山崎が言うと土方は書類から目を離さず、あぁと短く返事をした



沖田「お、起こしちまった」


沖田が額のタオルを替えた時霧瀬は目を覚ました



山崎「一応おかゆ持ってきましたけどどうしますか?」



沖田「一口だけ食べてみるかィ?」



沖田の問いかけに霧瀬は僅かに頷いた



手が痺れて蓮華を持てない霧瀬に変わって沖田は霧瀬の口元にお粥を運んだ


霧瀬はお粥を口に入れると少し咀嚼をして飲み込んだ

霧瀬「…っう」


だが、暫くしてすぐに耐えるように口をおさえ目をきつく閉じた


沖田「無理しなくていい、出しちまいなせぇ」


沖田が口にタオルをあて背中をさすりと霧瀬はゆるりと戻した



霧瀬「う…ケホッハァケホ…ハァ」




土方「山崎、医者を呼んでこい、栄養剤を打ってもらおう。このままじゃ薬も飲めないだろ」



土方は腕を組みながら一連の様子をみて言った



山崎「は、はい!」




霧瀬「ハァ…ハァふハァ…ハァ」


沖田「大丈夫だから落ち着きなせぇ」


呼吸のはやくなった霧瀬の背を沖田はさする



土方「どうした?」


沖田「わかりやせん、急に」

沖田はそういって土方を見た




霧瀬「ハァハァハァッ…ハァヒューハァッ」




土方「っ過呼吸か」



土方はそう呟くと霧瀬の口に手をあてて塞いだ



土方「苦しいだろうがちょっと我慢な」


霧瀬は口を塞がれて肩を上下させた
初めて見た霧瀬のこの涙はやはり生理的なものなのだろうか



霧瀬「ハァ…ハァ…ハァ」


呼吸がゆっくりになったのを確認して土方は手を離した


土方「ゆっくり深呼吸しろ」




山崎「医者をよんできました!」



霧瀬の呼吸が落ち着いたとき山崎が飛んで入ってきた

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設定タグ:沖田総悟 , 銀魂 , 吉原   
作品ジャンル:恋愛
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優奈(プロフ) - 累さん» コメントありがとうございます!全て読んで頂けただなんて感激です。これからもよろしくお願いします (2020年6月14日 21時) (レス) id: 29f34bbc47 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 作品すべて読ませて頂きました。凄く引き込まれてしまいました。次回作も楽しみにしています。 (2020年6月14日 10時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - コメントありがとうございます!止まっていた手が動き出しました笑 (2020年3月7日 5時) (レス) id: 29f34bbc47 (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 次の展開が楽しみ!!このお話大好きです! (2020年2月26日 2時) (レス) id: f18a62c7db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2019年8月21日 4時

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