言霊使いは最強

九話 ページ10

この後、僕の体を見た幸村が「破廉恥でござるぅぅぅぅぅぅ！！！」と叫びやっと僕が女だという事を信じてもらえた

「何事⁉って、A！！？」

佐助が見た光景はバスタオルを巻いた僕の姿と風呂場のものすごく奥にいる幸村
服を脱げば流石に女性特有の胸の膨らみがあるわけで、男には見えない

「...僕は女だと言っただろ」

「ごめんねぇぇぇぇぇぇ！！でも、手ぬぐい巻いてるからってそんな堂々と立たないで⁉⁉旦那にも刺激が強すぎるから！！って、旦那は！？息してる！？」

「A殿は......お、お、女(おなご)なので、、ござるか？」

幸村は浴槽の奥の方から顔を赤くしている

「そうだけど、今更そういう反応されてもねぇ。別に今まで通りでいい。体見なければいいだろ？」

「...なるほど！名案でござる！！」

「それで大丈夫なの！？」

「うむ！佐助すまなかった。戻って良いぞ」

理不尽にも佐助は追い出され、僕は浴槽に浸かる
幸村も本当に大丈夫なようで、隣に落ち着いた
単純すぎる！

「A殿は女なのに、強いのでござるな」

「そう？僕より強い女の人はたくさん居ると思うよ？女の人って子を守る為にはどこまでも強くなる。馬鹿にしてはいけないよ」

「...某はまだまだ精進が足りないのでござるか」

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