三十二話 ページ33
「てなわけで、脈測らせて」
家に上がり寝床を案内してもらったところで濃姫さんに声をかけた
そりゃ警戒はされたけど胸元を見せて女って言えば渋々手を出してくれた
「風邪かな。月のモノが来てるから体調が崩れやすくなってるのと栄養が足りてないね」
隠れながら暮らせばそりゃ食べ物は不足するよね
「あ、そうだ。“E◯E“、”毛布“」
言霊で毎度お世話になっている薬(成分は暗記した)と毛布を取り出す
目の前に突然物が現れたのだから当然濃姫は驚く
「貴女、何者なの、、、?」
「まあ、、ちょっと不可思議な力を持ってる人間かな。ちなみにこれは内緒にして」
「、、、なぜ私に見せたの?」
疑っているようには見えない
率直な疑問だろう
「もし僕がこの場所を誰かに教えたら貴方はこの秘密を喋ればいい」
「そんなことしたら貴女は追われる身になるわよ」
「うん。そうはなりたくないから僕はこの場所を喋らないよ」
そう言いながら毛布を濃姫さんにかける
彼女は僕の言葉が意外だったのか目を丸くして驚いた後、目を細めて微笑んだ
うわぁ、、美人だな
「随分とお人好しな人に見つかってしまったようね。、、、それは何かしら?」
濃姫さんの視線はすり鉢で粉にしている薬を指していた
飲みやすいようにすり潰した薬を紙の上に移して彼女に渡す
すり鉢に残ってた粉をひと舐めして毒では無いことを伝えれば、濃姫さんはひと息置いてから薬を飲んだ
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美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので更新頑張ってください。楽しみにしてます! (2018年1月2日 3時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
狛犬助(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!ゆっくりですが更新していくのでよろしくお願いします (2017年12月22日 22時) (レス) id: 186f9b8b14 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年10月12日 22時) (レス) id: 3e979471d3 (このIDを非表示/違反報告)
ナリク(プロフ) - 名無しさん» ご指摘ありがとうございます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: 186f9b8b14 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ばさらは”婆娑羅”と書きますよ〜 (2017年3月14日 11時) (レス) id: 6aaa5d01f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナリク | 作成日時:2017年3月5日 2時