一話 ページ2
『また明日ー!』
「じゃーなー」
床屋の前で友達と別れた少女はそのまま店の中に入って行く
『いらっしゃいませー』
「あれ?吉田さんは?」
店主の吉田が店内に居らず、1人の若い男性しかいなかった
『吉田さんは今休憩中ッス、どうするッスか?』
「あーとりあえず、ばっさり切ってもらえる?」
「ばっさりって言ったけど....」
家に帰って鏡に映る自分を見てため息をつく
まさか一気にベリーショートまで切られるとは...
せっかく髪で誤魔化してた中性顔が男にしか見えなくなった
「また伸ばすか...」
がっかりはしたものの髪が短いのは何かと楽なことはわかっていたので、若い店員には特に何も言わずに帰ってきた
時間も時間だったのでそのままシャワーを浴びて、朝に作り置きしておいた夕飯を片し、寝床に入った
「明日何言われっかなー?」
そんな呟きも暗く小さな部屋からは何の返事も返ってこない
目覚ましによって目が覚め、携帯に1件のメールが入っている事に気付いた
『今日は従兄弟君に会える?』
友人からのメールにクスリと笑う
通学路には従兄弟が通う並盛中学校があり、従兄弟は風紀委員長だから校門の前に立っている
友人は従兄弟(イケメン)を見るのをいつも楽しみにしている
しかし、今日は土曜日
中学校は休みの日だ
『アホ、曜日ちゃんと確認しときなww』
支度を済ませてドアノブに手を触れたときに違和感を覚えた
ドアノブに触れたまま、家の中を振り返るがいつもの薄暗い部屋しかない
ピピピッと待ち合わせの時間を教えるタイマーが鳴り、僕は慌てて外へ出た
外の光が入ってきて思わず眩しくて目を瞑る
「(あれ?こんなに眩しかったっけ?)」
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美空 - 続きが気になります。ゆっくりでかまいませんので更新頑張ってください。楽しみにしてます! (2018年1月2日 3時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
狛犬助(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!ゆっくりですが更新していくのでよろしくお願いします (2017年12月22日 22時) (レス) id: 186f9b8b14 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年10月12日 22時) (レス) id: 3e979471d3 (このIDを非表示/違反報告)
ナリク(プロフ) - 名無しさん» ご指摘ありがとうございます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: 186f9b8b14 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ばさらは”婆娑羅”と書きますよ〜 (2017年3月14日 11時) (レス) id: 6aaa5d01f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナリク | 作成日時:2017年3月5日 2時