弐拾壱話 ページ23
海も迎えに行ったしあのお堂に帰る
小さなお堂な為、4人入るとまぁまぁ窮屈
あったかいからええんやけど
『ん?雪?』
隠「ホンマや」
水「うぅ、寒いわ」
南「うわっ冷たっ!」
生「あっためて〜や」
『だからって(一人称)にくっ付かんといて!動き辛いわ!…ん?』
ギャーギャー騒いでいると、小さな少女の背中が見えた
所々穴が空いとってうっすい着物
それに裸足
『なぁお嬢さん、ここで何しとるん?』
いきなり声をかけられて驚いたのか、肩が上がった
手を伸ばすと
「ごめんなさい!ウチが悪かったから痛いことはせんで!」
『……』
まさかの謝罪で手が止まる
よく見れば色んな所に痣や傷があった
人間に虐められていたのか
『怖がらんといて、(一人称)らは痛いことせんよ』
頭を守る手が震えていた
その手を優しく包む
冷たい
妖怪である(一人称)よりも冷たい
早く温かいとこに連れて行かんと凍死してまう
羽織っていた羽織を少女に被せる
『温かいとこまで行こ?』
少し間を置いて小さく頷いてくれた
足は霜焼けで痛いだろうし、体も寒さで上手く動かせないだろうから横抱きする
『誰か(一人称)の荷物持って』
南「はいはい!俺持ちます!」
水「いやいや、俺やろ」
隠「俺が持つで〜」
生「え、っと、俺が持つで?」
南・水・隠「ドーゾドーゾ」
『早よせぇや』
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 完結おめでとうございます!本当に大好きな作品です、ずっと応援してます! (2022年5月8日 21時) (レス) @page43 id: 6c1b388691 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - 灘奴やんさん» 僕はコメントもらえたことが嬉しくって泣きました!新作の方もよろしくお願いします! (2022年5月8日 20時) (レス) id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
灘奴やん - 最高でした。泣けました。新作も、読みたいと、思います。マジで、本当に、最高でした! (2022年5月8日 20時) (レス) @page42 id: 147355c0fa (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - ゼロラクさん» わぁぁありがとうございます!! (2022年5月8日 13時) (レス) @page41 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロラク - 最後凄く感動しました (2022年5月7日 20時) (レス) @page42 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海百合クラゲ | 作成日時:2022年4月9日 18時