妖怪も人間も

拾肆話 ページ16

同時に近づいてからの攻防戦

攻撃してもしなやかな体で躱されてしまう

そして異常なほどの殴る力と脚力

本気を出せば山を越えられるほど

隠「危なっ、また強くなった？」

『んなわけあるか、戦う相手がおらんかったんやぞ』

ピクッと孝二の右手が動く

すかさず躱す

孝二は後ろにあった岩を拳で砕く

水「あっぶな。当たったらどうすんねん」

飛んでいった破片は敏志がなんとかしてくれた

イコさんは腰を抜かしたようで

隠「今回は随分と大人しいな〜、どうしたん？」

『様子見しとるだけや。そんな余裕ぶっとったら人間に狩られるぞ？』

隠「それはAも一緒やろ？早よ仕留めんと仲間呼ばれるで？」

『あーはいはい、分かった、よ"！！』

孝二に思いっきり蹴りを食らわす

それを孝二はなんとか受け止めた

衝撃で強い風が吹いて落ち葉が勢いよく舞う

隠「痛ったいな〜、骨折れてまう」

『なんなら砕いたる！』

足を受け止められた孝二の左腕を掴み背中に乗る

隠「え」

両足で首を絞める

孝二はどうにかして足を外そうとして後ろに倒れる

背中を思いっきりぶった

普通に痛い

『っ！降参はぁ！』

ギリギリと首と左腕を絞める

隠「うっ！こ、降参や…」

右手を上げて対抗しなくなった

水「勝者、A」

生「おぉ！すげぇ！」

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