・(ネタバレあり) ページ22
チッ
伊黒「どうせ貴様はこの事を知っているんだろ!」
Aの胸ぐらを掴んで
自分の包帯をグイッとずらした
いや、
今考えるとこの時の俺は感情に左右されすぎだな
だが引き裂かれた口を見てもあいつは
貴『知らない』
その一言だけだった
他の人とは違い"慰め"でも"同情"でもない
ただ"知らない"と言う単語のみだった
伊黒「知らないって
なら何故その傷をなおさない!」
貴『血を流しすぎて回復力がないだけ』
はっ?
貴『僕の仕組みを聞いてないの?
まぁいいや取り敢えず行こ』
いやいやいや
伊黒「お前、包帯は?」
貴『?何で?』
伊黒「傷」
貴『いらない』
、
伊黒「いや、要らないじゃないから!
さっさと巻け!」
問答無用で巻くと
あいつは少し驚いた顔をして
貴『おぉー
お揃いだ』
お揃い??
あ゛ぁ
くっそ、まぁいいか
傷を見るぐらいならお揃いでも
これを機に少し仲良くなったのは言うまでもない…
数日後
伊黒「そういえばお前の傷はいつまで治らないんだ?」
ずっと包帯を巻いてるので聞くと
貴『?治ってるよ?
でも伊黒とのお揃い外したくない』
そう言って包帯を触っていたので
問答無用で下ろすと
本当に綺麗さっぱり治っていた
ほう、鬼の再生力は侮れんな
貴『ちょっ』
伊黒「別にお揃いとやらがなくても
もう他人という関係でもないだろ」
そうゆうとアイツは少し驚いた顔をしたあと
ふわっと笑い
貴『うん、もう他人じゃない』
と嬉しそうに言っていた
それ以来
Aと2人きりの時だけ
包帯をとって過ごすようになった
貴『鏑丸可愛いね〜』
伊黒「当たり前だろ」
貴『だね〜』
?
なんか視線が
伊黒「なんだ?」
貴『いや〜小芭内の顔は綺麗だなぁって』
は?この口を見て綺麗だと?
伊黒「可哀想に…
とうとう頭だけでは無く目まで可笑しくなったか」
目元に手を押さえて泣いてる振りをしてると
貴『本当だよ小芭内は綺麗だよ!』
と先程よりはっきりと言ってきた
じっと目を合わせると
貴『僕の体に傷跡は残らない
でも、
人間である小芭内の体には頑張ってきた証が残る
それは、美しいことだと思う!』
傷跡が頑張ってきた証
か、
そんな考えなかったな
貴『その傷跡はもっと誇っていいと思う
頑張って生きてきた小芭内だけの証だよ!』
昔の様にふわっと笑うA
伊黒「なら、
俺がお前の頑張ってきた証になろう」
貴『うん!』
お前の頑張りは消させない
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美月(プロフ) - 白龍さん» リクエストありがとうございます!誰がいいとかありますか? (2020年3月5日 13時) (レス) id: 5dd6ceb275 (このIDを非表示/違反報告)
白龍 - リクエストなんですが、柱の人とイチャイチャさせてほしいです。 (2020年3月5日 10時) (レス) id: 50849592fe (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - ツクヨミさん» 分かりました!ありがとうございます! (2020年2月29日 15時) (レス) id: 5dd6ceb275 (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ(プロフ) - 美月さん» 義理の兄でお願いします (2020年2月29日 15時) (レス) id: 16854a99e0 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - ツクヨミさん» リクエストありがとうございます!質問なんですが、それは実兄ですか?それとも鬼になった後の義理の兄…という意味ですか?お返事くれると嬉しいです! (2020年2月29日 12時) (レス) id: 5dd6ceb275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:8美月8 | 作成日時:2019年12月1日 1時