鬼殺隊産の鬼〔弍〕【鬼滅の刃】

伊黒と僕(ネタバレあり) ページ21

(伊黒さんの過去のネタバレあります。苦手な方はUターンお勧めします。)

＊伊黒

昔初めて会ったあいつは

酷くやつれた顔をしていた


今思えば

相当先代の柱達に酷い仕打ちを受けていたんだろうな


だがあの当時俺自身も

鬼に対して最悪の印象しか無く

伊黒「何故鬼のお前がここにいる」

と無意識ながら酷いことを聞いてた

するとあいつは

貴『分からない

何百年も此処に居ると分からなくなった』

と何処かをジッと見つめながらそう応えた


数日後

お館様からの命令で

Aと組むことになった

だが

あいつは指定の時間になってもこなかった

探すと

意外に近くにいることに気づき近づくと

先代の柱「貴様は何故この世にいるんだ」

と柱の声が聞こえた

ジッと聞いてると

殴られたり蹴られたらしてる音が聞こえてきた


そして

Aの痛そうな声や嘔吐してる音も聞こえてきた


柱「そーいえば貴様は

斬られてもすぐに治るんだよなぁ？」

ざくっ

ぐちゃっ

明らかに斬るだけの音じゃない音まで聞こえてきた


少ししてその柱が去っていく音が聞こえたので

Aの元へ近づくと

Aが血溜まりの中に倒れていた

Aを仰向けにすると


Aの右腕は切り傷だと青痣だらけだった

左腕は何度も指した跡があり引っ掻き傷もあった

顔も酷く目を横に斬られていて血だらけ

口は左右の頬まで切り裂かれていた

その他にも

腹や両足など無数の傷を作られていた


少し待っていると

目の傷が治ってきたのか

Aがむくっと起き上がった

貴『…だれ？』

視力はまだ戻ってないのか

伊黒「伊黒だ

貴様時間すら守れないとはどうゆう了見だ？」

違うこうゆうことを言いたいんじゃないんだ

貴『あぁ、ごめんね

すぐ用意するよ』

ゆらりと立ち上がったAは腹の傷を押さえながら

歩き出した

鬼でも痛覚があるんだな

と思いながら俺は後ろをついて行った


ついた場所は柱に支給される館だった


貴『伊黒

お前は茶でも飲んでてくれ』

出されたお茶は毒はなさそうだった

だが包帯を取るのは…


貴『…毒は入ってないよ？』

服を着替えたAが戻ってきた

体の傷はほとんど治っていた


ただ、口の切り裂きだけは治っていなかった

伊黒「貴様、その口は見せつけか？」


こいつに俺の秘密は言ったつもりはない

だが何処からか漏れてるかもしれない


貴『なんのこと？』

・(ネタバレあり)→←猫化(リク)

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