鬼殺隊産の鬼〔弍〕【鬼滅の刃】

しのぶの好きな時間(リク) ページ18

＊しのぶ

最近Aさんと話せてない

話そうとすると知らない人が話しかけるし

任務でも一緒にならない


本当嫌になりますね


ー貴『しのぶちゃん』ー


彼女に

しのぶちゃんと呼ばれたのは

いつでしょうか


パリンッ

あら

つい力が入ってしまったようですね

試験管を手の中で握り潰してしまったので

血がだらだらと出てくる


まぁそんなの気にしていられません

この散らばった薬品と

試験管を片付けないと


落ちたガラスを拾っていると

手元が暗くなった

貴『あら〜？血の匂いがするから来てみたら

しのぶちゃんじゃーん

なんしてんの？』


っっ？！？！

しのぶ「Aさん？！」

貴『え？そうだけど

って！なんでそんな血だらけなの？』

突然しゃがんだかと思うと

私の手を掴んで驚いているAさん


あぁ、貴女に触れられるのはいつぶりでしょうか

こんなことでないと触れられないなんて悲しいですが

この際どうでもいいです

貴女に触れられるなら


しのぶ「いえ、手違いで試験管を握ってしまって」

貴『ありゃ〜

それは痛いね〜

医療室行こっか〜包帯巻いたげる！』

手を握って歩き出したAさん

歩いてる途中最近のことを話したり

鬼の情報について話したりした


私はこんなにも嬉しいのに

きっと貴女からしたら他の人と同じなんでしょうね


柱の人達はまだいいんです

ただ

一般隊員の方と一緒の扱いと言うのは理解出来ません


しのぶ「Aさん

貴女は私のこと好きですか？」

突然口にでた言葉

自分でも驚いた

けど嘘偽りない私の言葉


その言葉に彼女は

長い髪を揺らしながら私の方を向いて

貴『勿論

しのぶちゃんのことだーいすきだよ！』

違う、私の言いたいことはっ


貴『しのぶちゃんや今の柱達

あと

産屋敷家と竈門兄妹あとカナヲや柱関係者は

人間の中でも特別に好きだよ？


ぶっちゃけ他の人間は普通だし』

先程までのニコニコした顔ではなく


真剣な顔で言われた嘘偽りない言葉

特別

あぁ、私は既に貴女の特別になれていたんですね


しのぶ「そう、ですか」

こんなにも嬉しい言葉があるでしょうか

柱になったと告げられた時よりも

正直嬉しいです


医療室について治療されている時

貴『しのぶちゃんの血っていい匂いがするね』

と鬼の血が疼くのか

少し瞳孔の開いた目が私の手を見ていた

珍しいですね

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