可哀想な子 (ページ34)

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＊RM

特技披露の時間になって15番目

漸く僕が唯一接点を持っている子の番になった

「では、15番佐々木Aさん。どうぞ」

貴『はい。
今回、私が披露するのはアクロバットです。』

あまりにサラリと言った一言に辺りに驚きを与え少しざわつく

「アクロバットですか、分かりました。ではどうぞ」

そう促されると
彼女は『連続10回ずつします』と言い

バク転を凄い勢いで10回、いや10回以上を軽い動きですると一度止まり次はロンダードバク転をしながら帰ってきた

貴『うっぷ、気持ち悪い…
えー次に…名前がちょっと出てこないのですが何個か連続でします』

そう言って披露した技はジミナがよくするチートゲイナーやゲイナー、片手バク転などなど他にもなんか凄い技を何個もやっていく

貴『おっっえ、、すみません。
以上で15番佐々木Aの特技披露？終わります。』

「あっ、うん。
ちょっと休んでから評価とかにしよう」

貴『すみません。お゛ぇ、』

グロッキーになってるけどそりゃあんだけグルングルン回ってたらそうなるよ

TH「かっこいい(キラキラ」

JM「めっちゃ上手(興味津々」

JK「(口ポカーン」

JN「人間ってあんな回るのか？」

SG「漫画の世界でしか見た事ないですね」

HS「うわぁ、ナムジュナぁ

あの子すっごく魅力的だね」

RM「あぁ…もっと魅力的になったよ」

君は本当に凄いな

少しすると全員が終わりあの子も落ち着いたみたいであの子の評価タイムに

「落ち着いたかな？」

貴『はい、ありがとうございます』

「うん、なら始めようか。まず、君のアクロバットはとても上手でした。形も綺麗だしスピードもとても良かった、やはり習っていたんですか？」

貴『ありがとうございます、習っていました。5歳くらいから小6まで、そのあとは自主練的な感じで教室に通ってました』

「それは何故ですか？」

貴『えっと、アニメとか漫画のキャラクターがカッコ良かったのと…あるアイドルの方達がずっと好きでその方の後ろで踊れたらいいな、と思って通ってました…叶わない夢だったんですけど』

「叶わない夢、というのは？」

貴『あー、その。その方達の事務所が男性だけで女の私では入れないと分かったので諦めました。』

「でも続けてたんですよね？」

貴『はい、女でもこれだけ動けるんだぞって謎の対抗心が出てしまって…分かった後もずっと続けてました』

凄いな、謎の対抗心だけであんな凄い技をこなして行ったのか