木五倍子が垂れる空蝉【ダンガンロンパ/最原終一】 (ページ3)

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三人はそれぞれ、最原終一さん、春川魔姫さん、夢野秘密子さんと言うらしかった。一人暮らしでは掃除しきれないほど広い家のため、それぞれ広い部屋に案内し、そこを個室とした。

少しだけ自分のことを話すと、私の両親は数年前に旅行に出掛けると言ったきり帰って来なかった。警察に捜索願を出したところ、見つかりはしたが、もうこの世からいなくなっていた。

それまでは島の外に働きに出て、親孝行をすると共に自分のやりたいことを伸び伸びとするつもりだったが、そうもいかなくなったのである。そこで両親の仕事を引き継ぎ、島の皆さんに助けられながら今日まで生活してきた。

正直なところ、働き手が増えたり、助けが受けられたり、何より家が少しでも賑やかになるのは嬉しい。

「三人とも高校生なんだね。高校の制服なんて数回チラッと見たくらいしか縁がなかったから、こんなまじまじと見れるなんて贅沢だよ」

「そっか、この島には学校がないんだっけ」

「よければウチの制服を着てみるか？」

「えぇっ、いいの！？あ、でも夢野さんは小さくて華奢だから私は入らないかも……。春川さんも細身だし……」

都会の女子高生ってなんでこんなにも華奢で細いんだろう……！いや私が細身とは言えないのって、島暮らしだからとかではないんだろうけど……！

そんなことをグルグルと考えていると、何故か春川さんと夢野さんは、最原さんのことを見ていて──。

「なら最原の着れば？」

「え……！！？」

「え…いや…っ、多分一番ダメだと思うよ！」

最原さんの制服を着たら、その様子を見た誰かに通報されそうな気がしてきた。

それでも最原さんは、制服の洗練された規律と博識な雰囲気を着こなしており、とても素敵に見える。憧れた輝きがそこにある気がした。

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晩御飯を食べ終えた後、お風呂はどうしようかという話に移る。

そして、三人に譲られたため、お言葉に甘えて一番風呂をいただいてしまった。一応、三人は客人ではなく同居人という扱いなのだが、そこは気遣ってくれたのだろう。

そして、夢野さん、春川さんと続き、最後は最原さんである。夢野さんと春川さんには、部屋着として私の服を貸し出したのだが、最原さんはどうすべきだろうか、と頭を捻らせた。

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