僕を必要としてくれたのは苺の王子達でした

6話 過去 ページ6

僕の家は5歳まで「普通」だった

でもその「普通」は崩れた

5歳の時、大好きだったお母さんが死んだ

お父さんはお母さんが死んでおかしくなって
殴ったり蹴ったりするようになった

まだ耐えられた。その時までは1人から
だったから

2年生になって新しいお義母さんができた

お義母さんは僕が嫌いだった

お母さんに僕が似ていたから

「キモイ」「死ね」「消えろ」

これはいつも言われた言葉

もちろん暴力もあった

まともなご飯は5日に１回

お風呂も3日に１回

こんな暮らしだからもちろん虐められた

僕と仲良くしようとした人は全員虐められて

みんな僕から離れていった

そんな生活が続いて6年になると

「お前は存在価値がない」「誰もお前を必要としない」

と毎日言われるようになった

家の家事はもちろん

お父さんの性処理もさせられるようになった

虐めももちろん続いた

包丁で刺されたり、たばこを押し付けられたり

焼かれたりした

辛かった 助けを求められる人がいなかった

ずっと1人で耐え続けた


誰かに感謝されたことも無い

生きてる価値もない僕は死んだ方がみんなが喜ぶから死のうと思った

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