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「確かに、時は全ての者に結末を運んでくる。例え、耳と目を塞いでいても」
そう言ってマジックのように契約書が消えた。
『す、凄いね。さっきの・・・えーっと、消えたやつ』
「ふふ、ありがとう」
そう言うとその子は闇に呑まれていき──
「さあ、始まるよ」
そして男の子は消えた。
今まで明るかったラウンジが暗くなっていた。
「誰！？」
階段の方に制服を身につけた少女が立っていた。その子は2人を警戒しているようだ。
『え、えと・・・』
少女──奏弥は戸惑いながら兄と少女を交互に見る。
「待て、岳羽」
「でも、桐条先輩！」
階段には別の女性が立っていた。長い髪を揺らしながら彼女は階段を降りてくる。
「心配ない。彼らはただの転入生だ」
「ただのって・・・」
ただの転校生がこんなところに来るの？とでも言いたげに少女は女性の方を見る。
すると少年の音楽プレイヤーが起動し始めると同時にラウンジも明るくなった。
「到着が遅れたようだな、私は桐条美鶴。この寮に住んでいる者だ」
「よりによって、この時間に？女の子もいるみたいだし・・・」
ゆかりは奏弥を見ながら言う。
「彼らもここへの入寮が急に決まってね。いずれ男子寮、女子寮の割り当てが正式に得るだろう」
「いいんですか？」
「さぁな」
美鶴にも分からないところがある様でゆかりの言葉を軽く受け流した。
少年は彼女らを無視して先に階段を上がる。
『あ、お兄ちゃん！』
「ちょっと！」
奏弥にとって兄が一人で行動することに慣れているが、ゆかりには話している途中で輪の中から離れようとする理が感じの悪いヤツに見えた。
「部屋は2階の一番奥、3階の奥から2番目に用意してある。岳羽、案内してやってくれ」
「！」
美鶴に指名されて困惑するゆかり。
奏弥ならまだしも、
「彼女は岳羽ゆかり。この春から二年生だから君たちと同じだな」
「・・・岳羽です」
ゆかりは怪訝そうに名前を言った。警戒心の強い彼女からしたら、謎の転校生たちというのはあまり良いものでわなくできれば関わりたくないのだろう。
「結城理です、よろしく」
『えっと、結城奏弥です。よろしくお願いします』
「はい、こちらこそ・・・よろしく」
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嫌われ者(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: f438d46a26 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ペルソナ3が一番好きでこの作品が自分のなかでお気に入りです。これからも応援してます！ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 5abf626923 (このIDを非表示/違反報告)
嫌われ者(プロフ) - Aさん» わー！！！コメントありがとうございます(*^^*)頑張りますーーー！！！！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 891b605fe1 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - こんな素晴らしいペルソナ3の夢小説が見られて幸せです。久しぶりに追っかけたいシリーズができました。挿絵も綺麗で素敵です！これからも応援しております…！ (2020年11月10日 0時) (レス) id: 0554898f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫌われ者 | 作成日時：2020年6月27日 16時
