エンディング 10

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side.望







淳太「......みなさんこんにちは〜！」






「ジャニーズWESTでーす！！」








喉が焼けるように熱くて、
頭がふわふわ揺れとる感覚。



ライブの序盤はダンスが多めで、
正直何をやったか思い出せへん。




皆が水を手にする水分補給の時間になった。

床にあるペットボトルに手を伸ばそうと
すると、ふらっと視界が回って
咄嗟に隣のしげを掴む。







大毅「ごめんごめん、大丈夫？ほれ、」






望「......っ、」






ぐるぐると目の前が回って、
差し出してくれるペットボトルも
上手く掴めへん。






大毅「......おい、大丈夫？」






望「......っ、さ、」






大毅「どした」






望「......んか、倒れ、そ、ぅ」






.....あかん、ファンの子が見とるんやから、



俺のファンの子やっておるんやから、







大毅「......っ、き、、ぉ、」






望「......ん、なに、」





視界が揺れてしげの顔がはっきり見えへんし
なんか言っとるけど全く聞こえへん。







望「......っ、は、、っひゅ、、」






苦しい。苦しい。
頭が揺れて吐き気がして、
咄嗟に口を抑える。




......ここではあかん、







大毅「......ちょ、っ！！」






淳太とかが話を回してくれとる間に
一旦裏に走って捌けた。






望「......っ、ぅ、はぁ、、ひゅ、っは、」






「......小瀧さん！これ！」






目がチカチカして倒れ込むのと同時に
目の前にゴミ箱が差し出される。






望「......っ、ぇっ、、ぅえ、っ、」






「......小瀧っ！！！」







ビクンと背中が跳ねて、
バシャバシャとゴミ箱が重くなるのを
感じとると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえる




......ああ、もう、なんで来てん、







大毅「......っ大丈夫か、」






望「......来んで、っ、げほっ、！」






大毅「何言ってん、ほら、ゆっくり」

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