エンディング 10

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大丈夫大丈夫って背中を摩られて、
スタッフさんにもなにか指示しとるしげ。




でも、あかんねん、
ステージからふたりもおらんなったら、
さすがに言い訳できひん。






望「......戻って、っ、、ぅっ、なぁ、、」






大毅「......」







目の前におるしげの肩を押して、
はやくステージに戻れと抵抗する。


それやのにしげは、全く動かんで
俺の背中をトントンと撫でた。






望「......なぁ、っ、」






大毅「......」






望「......はよ戻ってや！、っ、うぇっ、、」







大毅「......うるっさい！もうええって！」






望「......っ、」






急にしげが大声を出して、
びっくりして一瞬空気が止まる。






大毅「ステージより小瀧が優先に

決まっとるやろ、アホちゃうか、


ええから一旦静かにせえ、苦しくなんで、」






望「......っ、ひっ、、ゲホッ、ぇほっ、」






大毅「......もー泣くな、ごめんって、(笑)」






変な感情がいっぱい込み上げて
ボロボロと涙が溢れだしてきて、
しげがそれを見てははっと笑った。







″ こっちは大丈夫やから！ ″







イヤモニから照史の声が聞こえて
安心してどっと力が抜ける。







大毅「おぉ、あぶな、大丈夫？


あとちょっと休んでから行こうな、」






望「......ん、、はぁ、」






ぐてっとしげに寄りかかって、
うがいをさせられて水を飲まされた。






大毅「俺の近くにおっとけばええから、

ニコニコしてお客さんに
手振るだけでええから、な？」







望「......ぅん、」







ニカッとしげが笑って、
ほら行くでって手を引かれる。


ステージの光が、きらきらと眩しかった。

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