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キィと音を立てて屋上の扉を開いた。
「…、っ、」
息が つまる。
生歌は、想像以上に凄くて。
恥ずかしいことに腰が抜けた。
髪をなびかせて歌う後ろ姿の君
とっても華奢な身体からはとうてい想像出来ない
力強く かき鳴らされる音たち。
肺から出てくる息に音を乗せて
それを世界に轟かせようと
鳥肌が立った。
力強くて、芯の通った、透明な。
…いや、語彙力の足りなさに悔しさしかない。
この歌声を説明するには言葉が足りない。
「…やっと来てくれた」
「え、」
いつの間にか、俺に歩み寄る彼女。
「来てくれると思ってた〜、坂田くんでしょ?あほで有名な。」
し、失礼な!!!
なんて言葉は口から出れなくて。
「はい、そうです…」
肯定の言葉を出すのに精一杯だった。
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優音(プロフ) - あいあんパイセン頑張ってください!! (2018年3月11日 15時) (レス) id: eeac539ce2 (このIDを非表示/違反報告)
雪。(プロフ) - あいあんさん» あっ...頑張りまっす(´^ω^`) (2018年2月11日 6時) (レス) id: da4ed2b4af (このIDを非表示/違反報告)
あいあん(プロフ) - 雪。さん» わー!ありがとうございます!そちらの新作の小説も楽しみにしてます(^ω^)(圧) (2018年2月11日 2時) (レス) id: f026e38d9b (このIDを非表示/違反報告)
雪。(プロフ) - あ、あのっ好きです!めっさ気になります!!更新待ってます!!! (2018年2月11日 2時) (レス) id: da4ed2b4af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいあん | 作成日時:2018年2月11日 2時