芸能人に拾われた【TH】 (ページ11)

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you side

JK「…それ、どういうことですか」

YG「Aに宿舎を出てもらうしかない」

JM「でもあいつ、まだ家決まってませんよね？」

夜、少しの物音で目が覚めてしまえば、聞こえてきたみなさんの会話。

どうやら私のことがメディアにバレたらしい。

私がみなさんに甘えてチンタラ家探しをしていたからだ…と大きく反省する。

こうなれば、きっと世間の矛先はみなさんに向いてしまう。

居候をしていたのは私なのに、きっとそれを許したみなさんに矢が放たれるだろう。

沢山お世話になった私にとって、それはどうしても避けたい出来事だった。

だから…

「私、明日出て行きます！」

TH「は？！」

JK「え、ちょっと待って下さいヌナ！急すぎませんか？」

YG「ちゃんと説明しろ」

次の日の朝、いつものようにソクジンさんが作った朝ごはんを食べながら、私はみなさんにそう伝えた。

「さっき連絡があって、明日から家を貸してもらえることになったんです。ボロボロの団地だけど、とりあえずそこに決めました。もう皆さんに甘えてばっかりは居られないので笑」

JK「元々行こうとしてた家は？どうしたんですか？」

「もう少しお金を貯めることにする！仕事も見つけて、それで、もっと良い家をみつけて、みなさんを招待しますね？笑」

RM「Aちゃん、無理させてしまってごめんね」

「そんな！無理させたのは私の方です。感謝してもしきれません。テヒョンアが拾ってくれなかったら私、今頃飢え死にしてたかも笑」

TH「嫌だ。急すぎるよ。」

隣に座るテヒョンアがそう言って私にぎゅうっと引っ付く。

みなさんも驚いた表情のまま固まっている。

「ごめんねテヒョンア？ありがとう」

TH「僕、まだ出て行って良いなんて言ってないよ」

YG「テヒョンア」

私を止めるテヒョンアをユンギさんが止めた。

きっと、私が明日出て行けば都合が良いでしょ？

本当は、不動産屋さんから今朝来た電話には＂決まろうとしていた家が悩んでいる内に他の人に決まってしまっていた＂という連絡だった。

1週間よりもっと早く出ていけるなら、そう思って明日にでも契約できそうなところを、無理を言って探してもらったのだ。

そこは、ここからは少し遠くなってしまう。

だけど、それでさえもお互いにとって都合がいいと、そう思ってしまった。