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今はこのバイトで引越しの費用を貯めている、と
彼女はただの客である俺に話してくれた。
『す、すみませんっ、こんな話、』
「あ、いえ。その、聞けて良かった…っていうのはキモいですよね、すみません」
『いえ、そんな…!
あっ……ご予定あるんですよね、じゃあ、失礼しますね』
ぺこりと頭を下げた彼女は
エレベーターのボタンを押しに行く
その後ろ姿に、俺はすかさず声を掛けた
「あの…！」
『…？』
「予定より早く届けてくれてありがとうございました！
それと、
本当は出掛けたかったわけじゃなかったんです。」
『え…？』
「じゃあ！また！」
軽い会釈をして、俺は玄関の扉を閉める。
「あ〜〜言っちゃった。どうしよ。」
頭の中はそればっかりで。
彼女に気があることがバレてそうで、落ち着かない
それにほら。
無性にムカムカしてくるのは、
全部らっだぁの言う通りだったっていうことと、
気付かないふりしてた俺に対して。
あーーー。
もう、こんなんどうしようもないじゃん。
今更気付いたって、
彼女が引っ越したら、2度と会えなくなるのに。
次配達してくれるまで
ゲームのリセマラみたいなことを繰り返すことしか出来ないなんて、本当に……
＊
＊
rd「はーい」
「もしもしらっだぁ？」
rd「どしたー？」
「もう俺リセマラやりたくねーよ！どうすればいいんだよこれ！！」
rd「……はい？」
俺は、
出来事、心境、その全てをらっだぁに話した。
rd「なるほどねぇ…」
「マジでどうしよ……」
rd「次会ったら連絡先聞いちゃえば？」
「出来るわけないだろ！？恥ずかしいじゃん！」
rd「恥ずかしいとか言ってたら進まないよ」
「いや…んんん……そうなんだけどさ…」
連絡先聞くのって、不審がられそうで踏み出すのはかなりの勇気がいると個人的に思ってる。
だって実際、俺があまり知らない人に連絡先聞かれたら普通に怖いし…。
「でも、もうやるしかないよな…」
rd「うん。なんて人だっけ？」
「結城さん」
rd「そうそう結城さんだ。下の名前はわかんないの？」
「下の名前？確か、結城……Aさん？」
rd「A…？」
「うん……てか呼び捨てかよ」
rd「あー。ちょっと用事できたわ。おつー」
「はッ！？ちょ！！？」
通話が切れた音が耳に残る
画面を確認すれば終了の文字が表示されていた。
「なんだよアイツまじで……」
ひとつ。大きな溜息をついて
俺は思考を放棄してベッドに横になった
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すみれいん(プロフ) - ゆーさん» お返事ありがとうございます！！最新話の8でもう既に『あ……ぁぁぁ(発狂)』となりましたありがとうございます。いやいやいや、もどかしい…早よくっつけ！！あー！甘い！と鼻息荒くなります。 (6月23日 4時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます‼︎wtではありませんが、キュンキュンできるような作品になるように更新頑張りますね^^ (6月21日 4時) (レス) id: ad479b9abd (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - wtじゃないなら読まんでいっか…と思いましたが読んでみるとめっちゃ続き気になって読んで良かった…のいいお話に出会えてホクホクしております。これは、本当にとても続きが気になりなんかむずむずしちゃいました笑 (6月20日 3時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2023年6月20日 2時
