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第三話 ページ4

「おはようございます、生徒会長」

あちこちから聞こえる挨拶。

別にしなくていい。

だいたい挨拶してくる人の大半が私の席(生徒会長)を狙っているのだ。

理事長から言われた言葉を思い出す。

理「篠波寐莠さん。貴女を生徒会長に任命します。」

理事長は顔を見せない。

生徒会長の私でも見たことがない。

女子「痛っ!」

目を向けるとどうやらこけたらしい。

無言で女子生徒に近づき、膝に手を向ける。

治癒。

緑色の、いや、翡翠色が手のひらから光り、あっという間に治った。

周りには人だかりが出来ている。

女子「あ、ありがとうございます!」

女子生徒はそういうと、鞄から何かを出そうとする。

寐「…お礼は結構。次から気を付けなさい。」

女子「は、はい」

振り返り、人だかりを避けて教室へ向かう。

途中、男子生徒と、目が合った。

はて……?

昨日合った男子生徒だと思うが。

名前を忘れしてしまった。

その日はずっと名前を思い出さずにいた。

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作者名:シア@卯月 雛菊余接 | 作成日時:2014年3月21日 22時

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