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「聞いちゃったんだよね、君たちが教室で話してるの」

思い出したのかセンラはバツが悪そうな顔をした。

「もしかして、あの女子に点数付けてたやつ?」

「そう、サイテーって思ったよ」

「...ほんまごめん」

「ふふ、別にいいよ。おかげで志麻くんの気持ち分かったし」

「え?」

「私、38点って言われたんだよ。多分100点満点で、でしょ?もう望みないじゃん」

だから、告白しなかった。

そう言うとセンラ口をあんぐりと開けた。

「...何、その顔」

「え、それで諦めたん?」

「うん」

「あー、それ、いや...」

あちゃーと呟きながら額に手を置いたセンラくんは「うん、ま、仕方ないっちゃ仕方ないけど...」とぶつぶつ言ったあと、1人で納得したように頷いた。

「で、まだ好き?」

「.....分かんない」

卒業してから1度も会ってない。
だからまだ好きかと言われるとよく分からない。
会ってみなければ。
この気持ちが憧れのまま昇華されるのか、それとも膨れ上がってしまうのか。

「ふーん、なら、ええか」

「え?」

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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - あああああぁぁぁぁ!!尊い!!これは神作品だ!!!!←テンションおかしくてごめんなさい。 (2019年7月13日 20時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
あんちゃん。 - 普通に尊い…かわいい場面があって好きです!!((唐突の告白 いやかわいすぎて死にそうでしたし、好きな人と連絡途絶えたら死にますね (2019年7月5日 23時) (レス) id: f3f21f3def (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 志麻さん尊かったです。こんなに良い作品書いていただきありがとうございます (2019年6月15日 20時) (レス) id: 819a8b2ac3 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26 - ランキングを見て来ましたー この作品ずっと首位キープしとるなぁ相当すごい作者さんなんやろなぁ誰やろなぁ って思ってたらまろまゆこさんでしたね、納得。これからも応援していますー (2019年6月13日 22時) (レス) id: 68377bc296 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろまゆこ | 作成日時:2019年6月12日 20時

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