歌い手短編集！！ (ページ9)

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そらる：金曜日のおはよう1 ページ9

『やっば…！遅刻する！！！』
時計みたら7時30分。
着替えてご飯食べてって考えたら電車に間に合うかこれ…！？

『行ってきます！！！！』
急いで準備して駅まで走る。
8時の電車に間に合え…！！！
だって8時のやつ乗らないと…。

7時58分。電車に乗れました！！
やったぁぁぁ！！！！間に合ってよかったぁ…。
う「めっちゃ走ってきたじゃん。おはよ。」
坂「おはよーA！慌ててくるなんて珍しいな。」

この2人はうらたと坂田。
うらたは2個上で坂田は同級生。
小学校から一緒でいつも同じ時間で通学してる。

電車が出発する。
隣駅に着くとあの人が乗ってくる。

青い髪で
ちょっと寝癖がついてて
眠たそうな目をしている

そらる先輩。

う「あ、そらるさんじゃん。今日も声掛けないの？」
『無理無理無理！！そんな勇気ないもん！！』
坂「ていうか、そらるさんに会うためだけに毎日この電車乗ってるん？」

『そうだよ。』

そらるさんに一目惚れってやつをして
それから毎日同じ電車にのる。
おはようの練習寝る前にしたり
話しかける練習してるのに

全然だめ…。

今日は金曜日。今日こそ話さなきゃ。
だって2日会えなくなるからね。

放課後
うらたと坂田からメールが来る
う【委員会の仕事あるから先帰ってて。】
坂【センラの家遊び行くから先帰っててくれ！】

『いや、私1人かい……。』
別に帰れないわけじゃないからいいけどさ
最悪なことに大雨なんですよね～。

女子力のかけらもないので傘なんてないです。
止むまで待つかぁ…。

「ねぇ、これ貸すよ？」

目の前にいるのは

そらる先輩。

そ「傘ないんでしょ？俺2本あるからいいよ。」
『え、あ、ありがとうございます…！！』

水色の傘を受け取るとそらる先輩は微笑んで帰ってしまった。

うわぁ！！！ど、ど、どうしよう！！！
傘借りちゃった！！！！！
しかも話せた！！！！！練習してないけどちゃんと話せた。
緊張で声震えてなかったかな…？

あ、月曜日返さなきゃ……。
返す時の練習しとかなきゃ！！！